本ページでは、マイナンバーカードを用いたオンライン資格確認の際に、医療費助成(PMH)情報をCLINICSカルテに取り込み、登録・更新する手順をご案内します。
💡注意事項:
本機能は、先行実施している自治体のみ取得できるデータとなります。最新の情報につきましては、デジタル庁のHPを参照ください。
1.医療費助成情報取得の事前準備
1-1.オンライン資格確認システムの設定を行う
医療費助成情報を取得するためには、事前にオンライン資格システムの設定で、「医療費助成情報」を「利用する」に設定します。
詳細の設定方法については、【カルテ】環境情報設定(PMH)をご確認ください。
1-2.CLINICSカルテの設定の確認
カルテ>設定>カルテ機能>PMH設定より、機能を「有効」になっているかをご確認ください。
1-3.運用の検討を行う
医療費助成情報の取得時に、患者様から「同意いただけていない」または「資格喪失」している場合、オンライン資格確認システムからその明確な原因が返還されません。
このため、CLINICSカルテではどちらの場合も「公費が失効している可能性があります。」という共通の警告表示となります。
スムーズな運用のためにも、以下の対応をご検討ください。
患者様へ情報取得の同意を促す案内(厚生労働省提供ポスターの設置など)をご検討いただき、事前の同意取得を推奨します。
警告が表示された場合は、口頭で患者様へ受給者証の有無や同意状況を直接ご確認ください。
2.医療費助成情報の取得と登録手順
2-1. 情報取得の手順
従来通り、患者様が顔認証付きカードリーダーでマイナンバーカードの読み取りを実施します。
※医療費助成情報は、顔認証付きカードリーダー経由での資格確認でのみ取得可能です。
医療費助成情報が存在する場合、資格情報と一緒にCLINICSカルテに自動で取り込まれます。(従来の受付対応に変更はありません。)
2-2.受付画面での登録方法
受付画面で取り込んだ医療費助成情報に差分がある場合、警告が表示されるので、「差分を確認する」ボタンをクリックします。
差分確認画面の左側に差分のある公費の情報が表示されるので、選択して新規登録・更新の対応を行います。タブには、「公費の種類」が特定できる場合は公費の種類が、特定できない場合は「不明」と表示されます。
💡注意事項:券面情報の確認
「詳細をみる」ボタンで表示される券面情報は、比較結果画面には表示されない公費情報以外の患者情報も含まれます。記載内容を必ずご確認いただき、患者様とのやり取りや診療にご活用ください。(例:自立支援医療(精神通院)の次回更新時の診断書の要否情報)
(券面情報画面の例)
・取り込んだ医療費助成情報が画面上に自動転記されるので、券面情報を確認しながら登録・更新処理を行ってください。
※公費の種類は自動で選択されない場合があるので、適宜選択ください。
・自己負担上限額が存在する場合は、差分確認画面から登録することも可能です。チェックを入れて、「情報を更新」を押します。
2-2.患者詳細画面での登録方法
患者詳細画面の資格情報を開いて、「差分を確認する」ボタンをクリックします。差分確認画面以降の流れは、受付モーダルでの登録方法と同じになります。
3.登録に注意が必要な情報とエラー対応
3-1.取り込みエラー
医療費助成情報の取り込みにエラーが発生した場合は、以下のエラーが表示されます。
患者様への受給資格の確認を実施してください。
3-2.要確認が必要な医療費助成情報
以下の警告が表示された場合は、登録前に必ず内容を確認し、必要に応じて患者様に確認・案内を行ってください。
【警告の種類】
指定の医療機関にのみ対象の医療費助成制度
4.よくあるお問い合せ
Q1 取り込んだ医療費助成情報はどこで確認できますか?
A1 比較結果確認画面で既存の登録情報と並べて確認が可能です。現時点では、患者詳細の資格情報タブでの情報表示は対応しておりません。
Q2 患者様が受給者証を持っていてもカルテに取り込めない公費はありますか?
A2 地方自治体で本機能の対応していない場合は、データでの取り込みはできません。本機能を導入されている自治体はデジタル庁のHPよりご確認ください。
Q3 すでに公費情報が登録されていますが、医療助成情報が取得できず、空白で差分表示されてしまいました。
A3 医療費助成情報の取得に同意いただけていない、資格が喪失している可能性があります。患者様に受給者証をお持ちであるかご確認ください。



