▼概要
ここではSES業界における商流と「商流を抜ける」について解説します。
目次
▼商流とは
商流とは、一般的にSESの業界ではエンド企業から案件に参画する要員までの間に仲介している企業の契約のことを指します。
仲介する企業が多いほど「商流が深い」と言われ、反対に仲介する企業が少ないほど「商流が浅い」と言われます。
例えば、【エンド企業→元請け→ヘルスベイシス→A社】というような商流があるとします。
エンド企業に近いほど「商流が浅い」状態であり、A社に近いほど「商流が深い」状態になります。
▼「商流を抜ける」とは
例えば、【エンド企業→元請け→ヘルスベイシス→A社】というような商流があるとします。
元請けとヘルスベイシス間の取引条件が合わず、元請けーヘルスベイシス間は契約を締結することができません。
しかし、ヘルスベイシスが商流を抜け、元請けがA社と契約をすることで、取引条件がクリアされ、契約の締結が可能となります。
ヘルスベイシスがただ商流を抜けるだけではヘルスベイシスにとっての利益が発生しないため、一般的にはA社から営業支援費を貰います。
▼商流制限とは
一般的にSES業界では商流が深くなることで、トラブル発生時に状況が複雑化しやすく、商流が深くなることを避けるケースがあります。
あらかじめ商流制限を設定し、商流が深くなることを避けることが可能です。
また、商流制限により取引ができない場合は、商流を抜けることで取引をすることが可能になる場合があります。
「商流を抜ける」について詳しくはこちらをご覧ください。
▼商流飛ばしとは
例えば、【A社→B社→ヘルスベイシス→C社】というような商流があるとします。
B社とC社が互いの利益のために協同し、ヘルスベイシスからの承諾を得ずに商流の間にいるヘルスベイシスを飛ばし直接契約をします。
ヘルスベイシスは商流から排除されていることを知らされていないため、この「商流飛ばし」に気づくことはなく、また商流に存在しないこととされてしまうため、営業支援費のような利益も発生しません。
このような商流飛ばしは、商流の間にいる企業には知らされず行われることが一般的であるためトラブルの原因となる場合が多く、SES業界では推奨されていません。