構造化SEOとは
構造化SEOとは、単一ページの最適化だけでは上位表示に不十分なキーワードに対して行う施策です。
検索エンジンは、単一ページのコンテンツを評価するだけでなく、Webサイト内にどれだけキーワードに関する記事が存在するのかも見ています。つまり、キーワードに関する記事が多いと、その分野の専門知識が多いサイト(スペシャリスト)と認識します。
構造化SEOが必要になるキーワード
構造化SEOが必要になるキーワードの目安は、子記事数です。子記事数は、Webサイト内においてキーワードについて書かれたページの数です。
子記事数が上位ページの最適値よりも少ない場合は、分析対象ページの最適化と同時に、最適値で示す子記事を新たに作成・最適化します。
例えば、キーワードが「SEO 対策」の場合は、必要な子記事数が「28ページ以上」と出ます。
子記事を作成する方法
子記事を作成するには、記事作成の「トピックを探す」で、GSC連携なしを選択し、キーワードを入力します。
分析結果画面左上の「SEO 対策」をクリックして、詳細画面を表示します。
「必要な子記事数」の記事の候補リンクをクリックすると、右に子記事の候補が表示されます。これが子記事の候補になります。このなかから必要なページ分だけ子記事を作成します。
子記事を作成する際のチェックポイント
子記事候補のキーワードを選んだら、実際に記事を書くわけですが、パスカルを使えば、記事作成に必要な情報を一気に取得することができます。
子記事候補のキーワードを記事作成で分析した後、詳細スライドの下部「記事作成データをダウンロードする」をクリックします。
ダウンロードが完了したら、ダウンロード形式を選択します。ここでは、使いやすい「htmlファイル(全体レポート)」をダウンロードします。
レポートの中身は、記事に必要な文字数や書くべき方向(上位表示傾向)、タイトルや本文などで使用するキーワードなど、新しく記事を作成するうえで必要な情報がすべて揃っています。
記事が出来上がったら内部リンクを張る
新たに作成した子記事から、もっとも上げたいページ(親記事)に対して内部リンクを張ります。
これが構造化SEOです。
もっとも強化したいページのコンテンツを最適化すると同時に、その周辺に関連したページを作成して正しい内部リンクを張ることで、競合の多いミドル〜ビッグキーワードでも上位表示することができます。
さらに、構造化SEOの良い点は、新たに作成した子記事もロングテールキーワードで順位が上がり、集客効果が何倍にもなることです。
通常の構造化SEOが当てはまらないケース
ある条件に当てはまる場合のみ、上記の方法では構造化SEOが不十分な場合があります。
その条件とは、Webサイトのほとんどのページ、もしくは、全ページにSEOキーワードが入っている場合です。
パスカルの子記事数は、検索エンジンで「site:ドメイン intitle:キーワード」で検索した結果数を表示しています。
※「intitle:キーワード」は、ページタイトルにキーワードを含むページのみ表示する、という式です。
ページタイトルにキーワードを含むページは、そのキーワードに関して詳しい情報が書かれているページと判断できるため、子記事数としてカウントします。
しかし、Webサイトのほとんどのページ、もしくは、全ページにSEOキーワードが入っている場合、例えば、矯正歯科の専門サイト「矯正歯科○○」が「矯正歯科」というキーワードでSEOする場合、サイト名に「矯正歯科」を含むため、全ページに「矯正歯科」というキーワードが存在します。
この場合は、矯正歯科に関係ない(関係の薄い)利用規約ページやプライバシーポリシー、スタッフブログなどのタイトルにも「矯正歯科」が含まれることになり、本来の子記事数の意味合いが違ってきます。
量と質、両輪で対策が必要
このような場合は、一旦、子記事数のことは忘れて、「関連するキーワード」に関して書かれたページがWebサイト内にどのくらい存在するのか?また、その順位はどのくらいか?をパスカルの「トラフィック」や「GGSC連携」を使って事前調査したうえで、各ページの質と量の両輪で対策することをお勧めします。