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Webサイト全体で既存記事のリライトと抜けコンテンツを探す
Webサイト全体で既存記事のリライトと抜けコンテンツを探す
藤井 avatar
対応者:藤井
一週間前以上前にアップデートされました

SEOで集客を上げる方法って、大きく分けて2つあります。ひとつは、新規に記事を作って新しいユーザーを集客する方法。もう一つは、既存記事を強化、つまり、リライトして、いまよりも多くのユーザーを集客すること。

ここでは、既存記事のなかで、リライトが必要な記事の見つけ方と強化方法、そして、抜け漏れ記事のトピックの見つけ方を説明します。

※Googleサーチコンソール設定済みサイトでの方法です。

既存記事のリライトの手順(調査30分+リライト作業)

1. サイト全体の既存記事の検索順位を確認する(約10分)

2. 検索順位が低いキーワードを競合分析する(約15分)

3. 削除NGのキーワードを確認する(約5分)

4. 改善情報をもとに記事をリライトする(1時間〜)

既存記事の検索順位を確認する


リライトが必要な記事を見つけるためにサイト全体の検索順位を調べます。

記事作成「GSC連携あり(推奨)」を選択して、既存記事全体を表す大きなキーワードを入力します。例えば、既存記事がサプリメントに関して書いた記事群であれば、「サプリメント」と入力します。

「サーチコンソール認証を行う」をクリックすると、Googleアカウントの選択が表示されます。Googleサーチコンソール権限を持つGoogleアカウントを指定してください。(Googleにログインしていない場合は、ログイン画面が表示されます。)

続いて、Google承認画面→サイトの選択 と進んでください。

自社のキーワードシェアを確認する


分析が終わると、左にキーワード一覧と月間検索数と検索順位、右にキーワードマップが表示されます。まずチェックするポイントは、サジェストキーワード全体において検索順位が取れているキーワードの割合です。

サジェストキーワード=検索ニーズ です。

多くのサジェストキーワードで検索順位が取れているのであれば、業界でトップクラスのシェアを取っていることになります。つまり、「どんなキーワードで検索しても貴方のサイトが上位に表示する」理想的な状態です。

逆に、サジェストキーワードの一部でしか検索順位が取れていないのであれば、新規記事の強化が必要です。検索ニーズに合った新記事をアップすることで、業界シェアを取りに行きましょう。

ちなみに、シェアの目安として、ランチェスター戦略の「相対市場シェア」が最も有名です。2位以下と3倍以上の差をつけたダントツの1位、完全独走体制の市場シェアは75%です。

つまり、サジェストキーワードの75%以上で検索順位が10位以内に入っていれば、絶対的な一人勝ち状態になります。

ただ、ほとんどの場合、75%以上のシェアを取ることは難しいので、まずは市場シェアの独走条件である40%を目指しましょう。シェア40%を超えれば、市場地位が圧倒的に有利になり、安定的に集客を生んでくれます。

検索順位が低いキーワードを競合分析する


現在の順位が11位以下で月間検索数が比較的多いキーワードは、順位アップを目指して記事をリライトしましょう。

左の列から任意のキーワードをクリックすると、検索順位の下にURLが表示されます。このURLが順位が取れているページです。記事の強化を行うために「競合分析を行う」リンクをクリックして競合分析を開きます。

競合分析でリライトに必要な改善情報を確認する


リライトは、効率的に作業を進めるために、もっとも検索順位に影響するコンテンツ(文章)だけを改善します。もし時間があれば、コンテンツ以外の項目についても強化してください。

競合分析の詳しい説明は、既存ページのSEOを行う(対策キーワードは決まっている)をご覧ください。

削除NGのキーワードを確認する


コンテンツを改善する前にちょっと待って下さい! コンテンツを修正するということは、タイトルや本文の内容を変更することになります。

もし、該当ページがすでに別のキーワードで上位表示されている場合、そのキーワードを知らずに削除してしまったら、大幅な集客ダウンになってしまいます。

コンテンツを改善する前に「このページの流入キーワードをみる」をクリックして、本文中から削除してはいけないキーワードを確認しておきましょう。

削除NGキーワードを把握したら、コンテンツの強化を行います。特に重要なのは、ページの文字数と情報の網羅性の2つです。

情報の網羅性は、上位表示に必要なキーワードの抜けがないかチェックします。抜けがあるキーワードは使用してください。

抜けキーワードを使いながらページの文字数を最適値以上に増やすことでリライトは完成です。また、タイトルとメタディスクリプションの網羅性が最適値から外れている場合は一緒に改善してください。

リライトが終わったら、記事作成の画面に戻ります。この作業を検索順位が11位以下で月間検索数が比較的多いキーワードで繰り返し行います。

なお、ひとつのURLで複数のサジェストキーワードがヒットしているのが一般的です。その場合は、もっとも月間検索数が多いキーワードを優先して記事のリライトを行ってください。

ここまでが、既存記事のなかでリライトが必要な記事の見つけ方と強化方法です。

続いて、抜け漏れ記事のトピックの見つけ方を説明します。

抜け漏れのトピックで新しく記事を書く


前述の記事作成の画面で、月間検索数がある程度あるのに検索順位が取れていないキーワードは、貴方のサイトに記事が存在しないことを意味します。

検索ニーズが高いのに自社サイトに記事がない場合は、新しく記事を作りましょう。

抜け漏れのトピックを見つけて記事を書く手順(調査20分+リライト作業)

1. 記事作成で抜け漏れのあるトピックを確認する(約10分)

2. 上位表示に必要なポイントを確認する(約10分)

3. アドバイスに従って記事を書く(1時間〜)

--- 記事作成画面に戻ります。

記事作成画面で、キーワードシェアが40%以上取れていない場合は記事数が足りません。とはいえ、サジェストキーワードすべてに対して記事を作るのは効率が悪いですし、月間検索数が少ないキーワードで記事を書いても大きな集客につながりません。

そこで、月間検索数が500以上のキーワードに絞ってキーワードを選定します。

※キーワードが多い場合は、1,000以上でもOK

検索順位が取れていないキーワードを上から順にクリックして、詳細画面を表示します。

まずチェックするポイントは、難易度とお勧め記事形式です。

難易度は、検索結果の1ページ目に表示する難易度です。ここが難しすぎると記事を書いても上位表示する可能性が低いので、あまり高難度のキーワードは避けてください。

お勧め記事形式は、「単一ページ」か「構造化ページ」のどちらかが表示されます。単一ページは、1ページの記事を作るだけで上位表示する可能性があります。

対して構造化ページは、競合が強く、1記事だけでは上位表示する可能性が低いキーワードです。構造化ページのキーワードで上位表示を狙うには、「必要な子記事数」に表示される子記事ページが一緒に必要になります。

お勧めは、記事のコストがかからず、上位表示の確率も高い「単一ページ」です。ただ、月間検索数が500以上で「単一ページ」がない場合は、「構造化ページ」でもチャレンジしてください。

「単一ページ」の右に「ページ候補」が表示される場合は、キーワードにある程度合った既存ページが存在します。表示されたページの内容をみて、そのページを強化するほうが良いか、または、新たに記事を作るほうが良いかを判断してください。

次に、上位表示するジャンルをチェックします。

上位表示するジャンルは、指定キーワードで上位ページがどんな方向性で記事を書いているかを分析します。

記事を書く際は、上位表示するジャンルに合った内容で記事を書いてください。ここが外れていると、どんなに良記事であっても上位表示されません。


記事を書くためのレポートを出力する


キーワード情報の確認が終わり、「このキーワードで記事を書くぞ」となったら、記事作成に必要なデータをレポート出力します。逆に、この時点で「このキーワードは無理かも」と思ったら、潔く別のキーワードを探してください。

レポートは、「記事作成データをダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。レポートは、HTMLレポートとCSVレポートの2種類です。

HTMLレポートは、すべての情報を掲載したレポートです。通常は、こちらを使用してください。

CSVレポートは、タイトルやメタディスクリプション、見出し、本文中で使うキーワード候補のみを表示しています。自社内に記事作成テンプレートがある場合は、CSVデータから必要な情報をコピペすると便利です。

HTMLレポートは、画面右上の印刷ボタンでPDFにすることもできます。複数スタッフで記事作成を行っている場合は、レポートを共有するとコミュニケーションが円滑に進みます。

HTMLレポートの中身は、記事に必要な文字数や書くべき方向(上位表示傾向)、タイトルや本文などで使用するキーワードなど、新しく記事を作成するうえで必要な情報がすべて揃っています。

なお、自社内で記事のディレクションからライティングまで行う場合とライティングを外注している場合では、レポートの使い方が少し変わってきます。

自社内で記事を書く場合

自社内で記事のディレクションからライティングまで行う場合は、記事作成レポートをチームで共有して進めます。レポート最下部の上位ページの見出しを参考にして、記事の見出しやタイトルなどの記事構成を決めてから取り掛かると作業がスムーズです。

ライティングを外注する場合

ライティングを外注する場合は、パスカルのレポートをそのまま渡すと縛りが強すぎてライターさんの自由度が失われることがあります。

まずは、最小限に必要な情報だけを渡して、上がってきた原稿に対して校閲(こうえつ)する流れで進めると良いと思います。

ちなみに、最小限に必要な情報とは、ペルソナ、記事の方向性、タイトル、大見出し、中見出し、文字数くらいでよいと思います。

まとめ


既存記事のリライトと新規記事の作成、どちらを優先すればいいか悩んだときは、既存記事のリライトを優先するほうがメリットが大きいです。

ある程度の順位まで来ている既存記事は、検索エンジン評価がすでに付いているので、コンテンツを最適化することで、高確率で順位が上がります。また、既存記事の手直しだけで済むので、作業時間も新規記事に比べてかかりません。

今回ご紹介した方法でキーワードシェア40%以上を取れれば、集客アップだけでなく、ブランディングアップという嬉しい「おまけ」まで付いてきます。

既存記事のリライトと新規記事の作成は、スポットで行う作業ではないので、必ず実施前に中期スケジュールを立てて取り組んでください。

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