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新規のお客様にSEOを提案するときの使い方
新規のお客様にSEOを提案するときの使い方

Web制作会社やWebマーケティング会社の「営業職」の向けの使い方です。

藤井 avatar
対応者:藤井
1年以上前に更新

新規のお客様にSEOを提案するとき、前日にお客様サイトの調査やレポート資料を作りますよね?でも、これってめちゃめちゃ時間かかってませんか?

パスカルを使って、短時間でお客様にグッと刺さる提案書の作り方を説明します。

作業手順「トラフィック」×「情報の網羅性」(約30分)

1. サイトの流入キーワードから10個選ぶ(約20分)

2. コンテンツの改善箇所をレポートにする(約10分)

お客様目線で資料を作成する


これから営業する新規のお客様にSEOの提案を行うときは、できる限り「お客様目線」で資料を作成する必要があります。そこで、現在のお客様サイトを分析した上で、論理的なロジックで具体的なSEOの提案を行いましょう。

まず、お客様サイトの状態を確認するために、サイトの流入キーワードを調べます。

お客様サイトの流入キーワードを調べる

流入分析の「トラフィック」を選択して、お客様のURLを入力します。分析対象は「ドメイン全体」、「検索順位が高い順にキーワードを取得する」を選択して分析します。

指定ページに流入しているキーワードの一覧が表示されます。

【ここがポイント!】

新規のお客様にSEOを提案するキーワードは、流入キーワードの中から選ぶ!

なぜ、流入キーワードから選ぶのか?

それは、特に対策していないのに、すでにある程度まで順位が上がってきているわけなので、バッチリ改善してあげることで高確率で順位アップになるからです。

キーワードを選ぶ基準としては、11位以下のキーワードで月間検索数がそこそこあるキーワードです。

このとき、トップページではなく、下層ページにランディングしているキーワードを提案するほうがいいでしょう。

なぜなら、トップページはすでにSEOしている可能性が高いのに対して、下層ページは、ほとんどの場合、SEOしていないからです。

キーワード候補をリストアップする

まずは、11位以下のキーワードで月間検索数が多い順に10個、キーワードをリストアップしましょう。

画面右上のエクスポートアイコンからCSVでデータをダウンロードします。

CSVをエクセルで開いて、10位以上のキーワードを削除します。続いて、11位以下のキーワードで月間検索数が多いものを10個程度残して他は削除します。

※会社名やサービス名などは除外します。

なぜ10個程度のキーワードを選ぶのか?

1〜2個しかキーワードを選んでいないと、提案時に選んだキーワードがお客様に刺さらない可能性があります。

逆に、100個以上のキーワードを見せると、お客様は「結構なお金がかかりそうだな」と思って警戒します。なので、10個程度が提案しやすい数なのです。

これは私の経験ですが、10個のキーワードを提案すると、大体その中から2〜3個のキーワードで契約するという感じです。

もし、トラフィックでキーワードが1つも表示されなかったら?

これは、逆に大問題です。この事実をお客様に伝えてあげることが一番ザクッと刺さります。(痛いです。)

その上で、お客様から事業内容をヒヤリングしてキーワード選定する流れに持っていけばいいでしょう。ちなみに、競合サイトの流入キーワードから提案キーワードを見つける方法もありますので、参考にしてみてください。

コンテンツの改善レポートを作る


キーワード候補を選定したら、次は、それらのキーワードでSEO改善レポートを作ります。

トラフィック画面で、キーワードの右の「競合分析」をクリックして競合分析を表示します。

競合分析の説明に関しては、既存ページのSEOを行う(対策キーワードは決まっている)をご覧ください。

競合分析が終わったら、各キーワードごとレポートで出力しておきましょう。画面右上のエクスポートから「レポートとして表示する」をクリックします。

お客様先でノートパソコンやタブレットを開くことができるのなら、HTMLレポートの状態でお客様に見せてあげると良いと思います。

お客様先でノートパソコンを開けない場合は、レポートを印刷して持参すると良いでしょう。印刷する方法は、レポート右上の印刷アイコンから行います。

このレポートには、タグ、インデックスなど、ある程度のHTML知識がないと理解できない項目も含まれます。ですので、お客様にはレポートの見方(青色背景から外れているものが改善箇所)だけに留めておくのが賢明です。

ここを深掘って説明してしまうと、HTML知識があまりないお客様の心は一気に離れてしまいます。

では、どこを説明すれば刺さるのか? それは「コンテンツ」です。

情報の網羅性

特にお客様に刺さるのは、コンテンツメニューの中の「情報の網羅性」です。

情報の網羅性は、指定キーワードで検索上位に表示している1−10位が共通して使用しているキーワードを抽出したものです。

(この画面もレポートで出力しておきましょう。レポート出力の方法は、先程と同様、画面右上のエクスポートアイコンから行います。)

赤色は、上位ページ使用率が80%以上、青色は50%以上のキーワードです。

赤色のキーワードは、上位表示に必須といえるキーワードです。ここが抜けていると上位表示しません。

また、青色キーワードも重要です。コンテンツの深みを出すために青色キーワードも積極的に使うほうが良いキーワードです。

お客様のページで抜けがあるキーワードは、キーワードの横にチェックアイコンが表示されます。

【ここがポイント!】

コンテンツ内の「抜けキーワード」を指摘する!

お客様には、この「抜けキーワード」を指摘します。すると、多くのお客様は前のめりになります。なぜか?それは、他の誰よりも、自分が一番わかる内容だからです。

「上位表示に必要なキーワードが抜けています。重要なキーワードを入れつつ文章をリライトしましょう。ついでに、SEOで重要なタグなど改善が必要な箇所は一緒に直しちゃいますね。(笑顔)」

この一言がクロージングです。

まとめ


新規のお客様にSEOを提案するときは、自社サービスの概要資料なんかより、お客様オンリーワン資料のほうが100倍刺さります。

個人的に「めっちゃ刺さってる!」と実感することが多い機能は、情報の網羅性です。検索の上位に食い込むコンテンツにするには、最低限、上位ページが共通して使用しているキーワードを使う必要があるからです。

この方法、慣れてくれば、資料作成の時間は1社あたり30分程度です。しかも、他社では絶対に出てこないロジカルで、納得感のある提案ができますので、ぜひ試してみてください。

動画もあります。

スマホの方は、次のQRコードからどうぞ。

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