競合分析で上位ページの点数とほぼ同じくらいなのに、なぜか順位アップできない。
それって、サイテーションが原因かもしれません。
検索順位を左右するサイテーションとは?
サイテーションを直訳すると「引用」や「言及」という意味ですが、SEO業界では、「評判」や「話題性」という意味合いで使います。
Webサイトやサービスを続けていると、ある時から「評判」が生まれてきます。これは、製品やサービスを購入したお客様がSNS上で発信したり、ブログなどに書き込むことから生まれます。
この口コミにリンクが張られていると被リンク(バックリンク)になりますが、リンクが張られていない、ただのテキストだった場合は、サイテーションとしてカウントされます。
Googleは、世界中のWebページをクロールしているので、リンクが張られていなくても任意のサイトの評判度を知ることができます。これがサイテーションです。
Googleは、正式に発表はしていないですが、このサイテーションを順位シグナルに使用しています。
たまに、ページの中身が薄っぺらいのにビッグキーワードで上位表示しているページを見かけますが、多くの場合、このサイテーションが効いています。
サイテーションの目安を計る方法
パスカルを使って、サイテーションの目安を計る方法があります。
記事作成のトピックを探す→GSC連携なし を開いて、自社サイトの名前やサービス名を入力します。
※下図:例で税理士法人名を入力。URLは空欄でOK。
見てほしいのは、月間検索数の合計。
上記例の場合、税理士法人名+α のキーワードでの月間検索数の合計が 840 あります。
サイテーションの正確な数値はGoogleにしかわかりませんが、自社名やサービス名で検索する数=評判度 として考えることができるので、月間検索数はサイテーションの目安になります。
同じように、競合の会社名やサービス名で分析して自社と比較すると、サイテーションが十分なのか、不足しているのかを計測することができます。
サイテーションの強化方法
サイテーションを強化する方法は、露出を増やす以外にありません。
広告やCM、コンテンツマーケティング、雑誌、SNS、書籍の執筆など、積極的に露出を増やすことで業界内外での認知が広がり、サーテーションも上がります。
露出を増やす方法
広告(リスティング広告、記事広告など)
CM(テレビ、ラジオ、タクシーなど)
コンテンツマーケティング
雑誌(業界内で権威のある雑誌など)
SNS(インスタグラムやXなど、特に店舗型ビジネスは必須)
書籍の執筆
地域キーワードはサイテーションが効きやすい
競合が比較的少ない「地名+キーワード」は、サイテーションが効きやすいキーワードです。
地域性のない検索キーワードは基本的に対象は全国のWEBサイトです。名だたる大企業や超有名企業、全国展開しているブランドやサービスが競合になります。
ですが、ローカルキーワードはその地域の中での競争になりますので、競合の母数が激減します。サイテーションを意識して露出を増やしている企業も少なくなります。
そのため、その地域でのデジタル・アナログ問わず露出を増やし認知の拡大を測っていくことで、そのエリアでは競合と比較するとサイテーションの高いサイトとして確立させやすくなります。
上記にプラスして、企業年鑑サイトやお店登録サイトに登録することをお勧めします。
etc...
補足(サイテーション以外の原因)
今回は、「競合分析で上位ページの点数とほぼ同じくらいなのに、なぜか順位アップできない」というケースで、サイテーションを強化する方法についてお話しました。
ただし、あくまでも「競合分析の点数が高いけど、、」というのが条件で、特にコンテンツは100点以上、タグも85点以上は必要です。もし、それ以下の場合は、まずは点数を上げることを優先してください。
また、サイテーション以外に次の原因も考えられるので、下記項目も一緒に検討しながら改善を進めてください。
・構造化SEOが必要なキーワードなのに子記事数が少ない。
・サイト内に内容の薄いページが多くあることでサイト評価が下がっている。
・Googleからペナルティを受けている。
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