カニバリゼーション(cannibalization)とは?
カニバリゼーションとは、自社ブランド同士が競合してシェアを奪い合う、つまり、「共食い」を意味する言葉ですが、SEOにおいての「カニバリゼーション」は、ひとつのキーワードで、同一サイト内の複数ページが競合している状態のことを指します。
例えば、下の画像のように、キーワード「神戸 耳鼻咽喉科」で検索した際、「トップページ」と「医院案内ページ」の両方が検索結果に表示されている、というような状態です。
※以下の検索結果はイメージです。実際の検索結果とは異なります。
このカニバリゼーション、1つ2つのキーワードで毎日順位チェックしている程度なら簡単に気付けるのですが、サイト全体のページ数が多くなり、数百〜数千キーワードで集客するサイトに育ってくると、すべてのキーワード、ランディングページを毎日チェックするのは非常に困難です。
パスカルは、登録しているキーワードの毎日の順位変動から、カニバリゼーションが起きている可能性があるキーワードを自動で判定します。
パスカルのカニバリゼーション判定「ランキング機能」
パスカルの「ランキング」に登録しているキーワードの毎日の検索順位から、カニバリゼーションの可能性が高いキーワードを判定します。該当するキーワードは下画像の赤矢印をクリックすると表示します。
また、該当キーワードの詳細ページを開くと、カニバリゼーションを起こしているURL候補や対応方法などを表示します。
なぜ、カニバリゼーションが起こるのか?
カニバリゼーションは、同一サイト内に同じようなページが複数存在することで、Googleが「どのページを検索結果に表示すればいいのだろう?」と混乱しているときに起こります。
ちなみに、固有名詞(商品名やサービス名、企業名など)は、カニバリゼーションが起きやすいですが、特に気にする(対策する)必要はないと思います。
カニバリゼーションの対処法
カニバリゼーションの対処法には、次の3つの方法があります。
ひとつにまとめる(ページの統合、URLの正規化、リダイレクト)
上げたくないページを削除する
上げたくないページのキーワードを調整する
推奨は、1です。
1が難しい場合は、次の順番で進めるのが良いでしょう。
カニバっている複数ページを1つのページにまとめて不要なページを削除する。
上記ができない場合 → 上げたくないページにcanonical属性や301リダイレクトを設定する。(URLの正規化)
上記ができない場合 → 上げたくないページを削除する。
上記ができない場合 → 上げたくないページのタイトルや本文からキーワードを抜いて、順位が上がってこないようにする。
記事を量産すると必ず2割程度はカニバリを起こす
コンテンツマーケティングで記事を量産する場合、いくら注意しても、ある程度はカニバリゼーションが起こります。
コンテンツマーケティングは、ひとつのテーマを深堀りして記事を量産することが多いので、カニバリゼーションが起こるのは仕方ありません。
ページを丸々コピーするような重複コンテンツでない限り、記事の内容が一部かぶるくらいでは、サイト全体の評価が下がることはありませんので、「カニバリはある程度は発生する」という意識で運営するほうが良いと思います。