転職先の給与額は、どの求職者にとっても最大の関心ごと。当然、求人票に給与額を記載するときにも、十分な注意が必要です。どのように記載すれば最も求職者の興味を引くことができるでしょうか。
比較検討できる材料はなるべく記載する
前提として、想定年収だけの記載では不十分です。年収とは残業手当や賞与、インセンティブなどを含めたものなので、単純に高い低いの比較が検討できないからです。また、みなし残業代(固定残業手当などとも言います)を月給に含める場合は、何時間分でいくらなのかを記載する必要があります。毎月いくらもらえるのか、ベースとなる給与額がわかるように記載しましょう。
そのうえで、よくある「残念な給与表記」として以下のようなものが挙げられます。
月給を12倍しても想定年収の額に届かない。
インセンティブで稼ぐイメージがわかない。
昇給がイメージできない。
通勤手当の記載がない。
1に関しては、想定年収に何を含めているのかまで記載すべきでしょう。例えば以下のように記載すれば、月給×12ヶ月分との差分がわかるので、納得感があります。
・月給(基本給):25万円〜30万円
・想定年収:400万円〜500万円
※想定される残業代(月20時間分)および賞与(月給2ヶ月分)を含む見込み額。
2については、インセンティブ額の算出方法や、実際に支給されている金額例を記載することが望ましいです。金額例を記載する際には、
【インセンティブの支給例】
24歳・入社1年目:毎月のインセンティブ5〜12万円
25歳・入社2年目: 毎月のインセンティブ10万円〜15万円
など、支給されている人の簡単な属性を併記すると、より具体性が増します。
昇給例や諸手当の記載を忘れずに
3については、特に事務職やバックオフィス系の求人票で顕著です。まず、定期的に昇給チャンスがあるのなら「昇給:毎年3月、9月」など記載しましょう。そのうえで何をもとに評価されるのかまで記載するのが望ましいです。また、同じ職種で働く先輩社員や上司の年収例を併記するのも効果的です。
【昇給】
毎年3月、9月(業務習熟度と半期ごとの目標達成度、役職をもとに決定)
【年収例】
・25歳(入社2年目、役職なし):年収350万円(賞与50万円含む)
・28歳(入社3年目、リーダー職):年収420万円(賞与70万円含む)
・34歳(入社5年目、マネージャー職):年収550万円(賞与80万円含む)
4に関してですが、通勤手当は支給しなくても法令上問題ないものです。逆を言えば、支給があるということは、その分、社員への金銭面の支払いが多いということ。求職者にとってはメリットなので、求人票に書かない理由はありません。通勤手当に限らず、諸手当はきちんと記載することを徹底しましょう。
求人票の給与額は、単に高く記載すればするほど魅力的になる、というものではありません。金額の裏付けや納得感がなければ、逆に懸念を招くこともあります。求職者および紹介事業者が具体的に理解できるように、手間を惜しまず明瞭・簡潔に記載することが大切です。
※本記事に記載の内容は、2025年2月時点のZキャリア プラットフォームの仕様・サービス内容等に基づいています。
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