概要
Googleドライブにアップロードしたスプレッドシートのデータを、別のスプレッドシートへ追加する方法です。
前提として、一括取得・一括追加のアクションはありません。「データを取得する」「データを追加する」を組み合わせ、1行ずつ処理する必要があるため、タスク消費数は、データ行数x1~3タスク程度となります。
「繰り返し処理」を使うため、チームプラン・サクセスプランのみで利用できます。
📝 Tips
本記事では「GoogleスプレッドシートからGoogleスプレッドシートへ」を解説していますが、考え方はYoomデータベース、Kintone、Excel等にも応用できます。例えばYoomデータベースでは一括取得が500件までなど、アプリによって1アクションの上限が変わることをご留意ください。
確認:どんなシートですか?
Q1:データは300行以上ありますか?
Q2:データは15列以上ありますか?
データ量に応じて、フローボットの構成が変わります。
下記チャートを参考に、該当するセクションをお読みください。
行数\列数 | 15列・それ以下 | 15列以上 |
300行・それ以下 | ||
300行以上 | C:レコードの取得をループする方法 | B+C:2つのループを組み合わせる方法 |
※👷A,B以外のセクションは、2025/05/09現在作成中です。随時更新いたしますので、今しばらくお待ちください。
B:データが300行以内・15列以上の場合
300行以内・15列以上にデータが入っているシートを転記していきます。
🔽例
B:準備
データの中に必ず1列、ユニーク値(一意の値)が入っている列が必要です。ない場合は、作成してください。
参考リンク:ユニーク値(一意の値)とは転記先のスプレッドシートにシートを新規作成し、ヘッダー(項目名)のみ記載しておきます。
🔽この例では、わかりやすいようにA〜P列の並び順を全く同じにしていますが、実際は並び順が変わっても問題ありません。
B:完成図
🔽このようなフローボットを作成していきます。
B-1)Googleスプレッドシート「複数のレコードを取得する」
Googleスプレッドシート「複数のレコードを取得する」を作成し、
「取得したいレコードの条件」に全てのレコードを取得できるような条件を設定します。
🔽例:「空でない」
🔽テストを実施し、成功すると、全てのレコードがカンマ区切りで「取得した値」に入ります。この状態で設定を保存します。
B-2)繰り返し処理
🔽「繰り返し処理」を作成し設定していきます。
🔽「繰り返し対象の取得した値」
オペレーション:複数のレコードを取得する(最大300件)
取得した値:ユニーク値が入っている列を選びます。(ユニーク値が入っている列が複数ある場合、いずれか1列のみ選択します)
B-3)Googleスプレッドシート「レコードを取得する」
「繰り返し処理」を作成後、「ループ」と書いてある枝の下に「レコードを取得する」を作成します。
「取得したいレコードの条件」
ユニーク値・等しい・ユニーク値のループ変数 となるように設定します。
🔽例:IDがユニーク値の場合、ID・等しい・IDのループ変数とします。
🔽テストを実施し、1件のレコードを取得できていれば、設定を保存します。
B-4)Googleスプレッドシート「レコードを追加する」
B-3で取得したレコードを転記していきます。
データベースの連携
スプレッドシートのタブ名:転記先のシートを指定します。
テーブル範囲:データを入れたい列を全て選択します。
🔽例
追加するレコードの値
🔽「取得した値」の候補の中から、「レコードを取得する」で取得した値を選択します。
ID欄には取得したID、氏名欄には取得した氏名、のように突合させていきます。
🔽完成例
🔽テストを実施し、正しくレコードが1件追加されていれば、設定画面を保存します。
🎉 Bパターンのフローボットの完成です!
トリガーや追加のオペレーションを工夫し、
ご自身の状況に合ったフローボットを作ってみてください。
# スプレッドシート, 転記, GSS, ループ