概要
Yoomではデータベースを操作する内にある複数の行(レコード)を取得するアクションを用いることで、一度に複数行のデータを取得する操作が可能です。
ただし、それぞれ取得できる行数に制限があり、スプレッドシートやExcelの場合は10行までの取得なります。
今回Excelで10行を超える行を取得し、個別でチャットに通知するといった事例の設定方法を紹介します。
なお、フローボットの完成形は以下のようなイメージです。
設定方法
事前準備
使用したいExcelを事前に用意します。
今回は以下のようにユニークのNoを含む、3列の列名を持った内容を使用します。
1.ExcelのアイテムIDを取得する
以下の操作によって、ExcelのアイテムIDを事前に取得します。
オペレーション:アプリと連携する/Excel
アクション:アイテムIDを取得
ドライブID:候補からExcelが格納されているOneDriveのIDを選択
エクセルファイル名:対象のエクセル名を入力して検索
その後テストを行いリクエスト結果に表示された結果から対象のエクセルの箇所のid横の+マークを押し、アウトプットにアイテムIDを追加します。
2.Excelからユニークの値列をすべて取得する
以下の操作によって、ユニークの値を含む列を全て取得します。
オペレーション:アプリと連携する/Excel
アクション:列方向に範囲を取得
アイテムID:1で取得したアイテムIDのアウトプットを埋め込みます
シート名:表示された候補から対象のシートを選択します
範囲:ユニークの値(IDなど)を含む列※今回の場合はA2:A1000
※ユニークの値が含まれていない場合、今回の操作はできないためご注意ください。
アイテムIDを埋め込むイメージは以下です。
3.同じ処理を繰り返すを用いて、取得したユニークの値を個別に分解する
以下の操作によって、取得したユニークの値を一度個別に分解します。
オペレーション間の操作:同じ処理を繰り返す
設定するオペレーション:列方向に範囲を取得(2で設定したオペレーション)
アウトプット:取得した値の一覧(2で取得した値)
4.分解したユニークの値を用いて、それに紐付く行を順番に取得する
以下の操作で分解したユニークの値の変数を用いて、行を取得します。
オペレーション:データベースを操作する/Excel
実行アクション:レコードを取得する
ファイルの保存場所:OneDrive
ドライブID:候補からExcelが格納されているOneDriveのIDを選択
ファイル名:今回使用するExcelのファイル名
アイテムID:ファイル名入力後に表示されたファイルIDを選択
シート名:候補から対象シートを選択
テーブル範囲:取得したいデータベース範囲※今回の場合A1:Cと指定
次のページでは以下のように設定します。
取得したいレコード条件:3の処理で分解したユニークの列を検索対象とし、等しいとして、3で取得した値を{{取得した値の一覧のループ変数}}のように埋め込み
5.Slackに対して、取得した値を埋め込み送付する
以下の設定を行い、Slackのメッセージ送付設定を完了させます。
オペレーション:アプリと連携する/Slack
アクション:チャンネルにメッセージ送付する
投稿先のチャンネルID:指定のチャンネルID
メッセージ:4で取得したアウトプットを埋め込む等、任意に設定
※Slack以降の操作を別のオペレーションにして、例えば他のデータベースやツールに取得した情報を転記、登録するといったことにも応用可能です。
実際のフローボットテンプレート
今回の事例のフローボットテンプレートもありますので、コピーしてお使いください。
検索キーワード
検索キーワード
Excel,エクセル,取得,複数,レコード,行