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【カルテ】患者の年齢/体重に応じた薬用量をオーダーする(薬用量換算機能)

薬用量換算、小児体重換算、投与量、オーダー

宗宮明希 avatar
対応者:宗宮明希
2週間以上前に更新

本ページでは、薬用量換算機能(患者の年齢や体重に応じた薬用量が提案される機能)についてご案内します。

1.薬用量換算機能の概要

薬用量換算機能とは、投薬オーダー時に医薬品の添付文書に記載されている処方量の参考値を調べることができる機能です。

薬用量換算画面では患者の年齢や体重に応じた換算結果が表示され、選択した投与量をそのままカルテの用量欄に反映することができます。

薬用量換算機能を利用するためには、事前に機能の有効化を行う必要があります。

2.薬用量換算機能の利用方法

2-1.薬用量換算機能を有効化する

医療機関管理権限を持つスタッフアカウントで操作を行います。

※薬用量換算機能の有効化は、医療機関管理権限をもつスタッフのみ可能です。

設定>カルテ機能>薬用量換算より薬用量換算を「有効」に変更し、「設定を更新する」ボタンを押下します。

薬用量換算機能ご利用にあたっての注意事項をご確認の上、「同意して利用を開始」ボタンを押下することで機能が有効化されます。

機能を有効化すると、カルテ画面の処置行為欄で対象の薬剤の用量の右に薬用量換算ボタンが表示されるようになります。

2-2.換算機能の利用方法

薬剤をオーダーし、用法を選択します。

用量欄右の換算ボタンを押下すると薬用量換算画面が表示されます。

(適応が複数ある場合のみ)該当する適応を選択します。

選択した適応、年齢・体重に応じた投与量の最小値、最大値が表示されます。

▼換算画面の表示例

年齢換算の薬剤の例

年齢体重換算の薬剤の例

警告が表示されている場合は添付文書を確認します。詳細は3-2警告についてをご参照ください。

最小値もしくは最大値の値をクリックすると、用量欄に換算結果が反映されます。

3.薬用量換算機能の補足情報

3-1.換算結果について

  • 換算結果として表示される薬用量は、データインデックス株式会社から提供された用法用量データベース(以下:用法用量データベース)に基づき換算しています。

  • 換算対象とする薬剤は「内服薬」のみとなります。

    • 内服薬のうち以下の薬剤は換算対象外です。

      • 体表面積を換算基準とするもの

      • 療法のあるもの

      • 内服以外の投与経路のもの

  • 1つの薬剤について、体重換算、年齢換算のいずれの換算基準でも換算可能な場合は、体重換算による換算結果が表示されます。

  • 薬用量を成人量から換算する場合、1歳未満は、月齢に応じて換算結果を表示する「Von Harnack表」を、1歳以上は年齢に応じて換算結果を表示する「Augsberger II式」を使用して換算しています。

年齢(月齢)

0ヶ月以上~

3ヶ月未満

3ヶ月以上~
6ヶ月未満

6ヶ月以上~

11ヶ月未満

1歳以上~

成人未満

成人

小児の薬用量比(成人量比)

1/8

※Von Harnack表

1/6

※Von Harnack表

1/5

※Von Harnack表

※Augsberger Ⅱ 式

  • 年齢における平均体重には、2000年度に厚生労働省および文部科学省が発表した「身体測定値データ」を使用しています。

  • 換算結果は小数点第4位以下を切り捨てて表示されます。

  • 適応について

    • 適応は用法用量データベース上の疾患名(疾患・症状・処置・目的を含む)をそのまま表示しています。

    • 用法用量データベースの仕様上、同じ用量の場合も適応の選択肢が分かれる場合があります。

  • 換算対象の年齢について

    • 用法用量データベースの仕様上、薬用量は日齢を基準に換算を行なっています。CLINICSカルテ上の患者年齢は月齢で表示しているため、換算対象の年齢区分について患者の実年齢と差異が生じる場合があります。

      • 例)日齢90日(年齢は0歳3ヶ月1日)の患者の場合

        • 用法用量データの適応年齢では生後91日までを月齢2ヶ月と定義しているため、適応年齢「0~2ヶ月」として計算されます。

    • 診察日時点での年齢に合わせて換算されます。

      • 過去日付のカルテ、未来日付のカルテでは、それぞれの診察日時点での年齢にて計算されます。

  • 体重での換算について

    • 体重換算は患者の実体重による換算ではなく、年齢に応じた標準的な体重に合わせた換算結果を表示しております。

    • 換算画面で選択した体重情報はカルテには保存されません。

    • 小児の薬用量が体重換算となる薬剤については、添付文書において指定された小児の年齢より幼い患者に関しても体重換算にて換算結果が表示されます。

  • 単位について

    • オーダーする単位と、用法用量データの単位が異なる場合や、ユーザー単位や数量換算単位を設定している場合は換算対象外となります。

3-2.警告について

投薬時に注意が必要な薬剤については、換算結果画面に警告が表示されます。

警告がある薬剤については、 必要に応じて添付文書をご参照の上オーダーを行なってください。

警告内容

詳細

適宜増減の記載があります

  • 添付文書に「適宜増減」「適宜増量」「適宜減量」いずれかの記載がある場合に表示されます。

初回投与時の処方量に注意が必要です

  • 添付文書に「投与初期量」として記載された投与量がある場合があります。

期間内投与量の上限に注意が必要です

  • 添付文書に、通常の最大量とは別に、「1日当り」「1回当り」「1処方当り」「1治療当り」「1週間当り」「1時間当り」、等の期間内における限度量の記載がある場合があります。

処方量に注意が必要です

  • 最大量もしくは最小量について、投与通常用量(通常の使用方法における場合の用量)、維持量、投与最大容量に差がある場合があります。

処方日数に注意が必要です

  • 添付文書に「通常投薬日数」「投薬日数上限」「休薬日数下限」「投薬クール」の記載がある場合があります。

腎障害のある患者に注意が必要です

  • 添付文書に腎機能検査値による用法用量の指定がある場合があります。

他剤併用に注意が必要です

  • 添付文書に他剤併用の記載があり、必ず併用する必要があると判断される場合に表示されます。

性別に注意が必要です

  • 添付文書に、性別を限定して用法用量が記載されている場合があります。

療法に関する用途のある薬剤は非対応です。添付文書を確認してください

  • 添付文書に療法の記載がある場合に表示されます。

4.薬用量換算機能ご利用時の注意事項

  • 本機能において入力された体重に対する換算結果として表示される薬用量は、用法用量データベースに基づく用量に体重を乗じて算出されているため、体重によっては投与上限量を超える場合があります。

  • 用法用量データベースの仕様上、禁忌や適応外となる年齢範囲についても薬用量が換算結果に表示される場合があります。

  • 用法用量データベースは毎月最新のデータへ更新を行います。夜間の更新作業中は一時的に薬用量換算機能が利用できない場合があります。

  • 本機能は完全性・的確性・有用性・適法性を保証するものではございません。医師の判断のもと、本機能を参考に添付文書を合わせてご確認の上、オーダーを行なっていただきますようお願いいたします。

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