概要
Googleドライブにアップロードしたスプレッドシートのデータを、別のスプレッドシートへ追加する方法です。
前提として、一括取得・一括追加のアクションはありません。「データを取得する」「データを追加する」を組み合わせ、1行ずつ処理する必要があるため、タスク消費数は、データ行数x1~3タスク程度となります。
「繰り返し処理」を使うため、チームプラン・サクセスプランのみで利用できます。
📝 Tips
本記事では「GoogleスプレッドシートからGoogleスプレッドシートへ」を解説していますが、考え方はYoomデータベース、Kintone、Excel等にも応用できます。例えばYoomデータベースでは一括取得が500件までなど、アプリによって1アクションの上限が変わることをご留意ください。
確認:どんなシートですか?
Q1:データは300行以上ありますか?
Q2:データは15列以上ありますか?
データ量に応じて、フローボットの構成が変わります。
下記チャートを参考に、該当するセクションをお読みください。
行数\列数 | 15列・それ以下 | 15列以上 |
300行・それ以下 | B:ループ内でレコードを取得する方法 | |
300行以上 | C:レコードの取得をループする方法 | B+C:2つのループを組み合わせる方法 |
※👷A以外のセクションは、2025/04/24現在作成中です。随時更新いたしますので、今しばらくお待ちください。
A:基本の設定方法(データが300行・15列以内)
🔽このようなデータを別のシートに転記していきます。
準備
転記先のスプレッドシートに転記用のシートを作成する。
ヘッダー(項目名)のみ記載しておく。
※例では、わかりやすいようにA〜H列の並び順を全く同じにしていますが、実際は並び順が変わっても問題ありません。
完成図
このようなフローボットを作成していきます。
1)Googleスプレッドシート「複数のレコードを取得する」
🔽Googleスプレッドシート「複数のレコードを取得する」を作成し、
全てのレコードを取得できるような条件を設定します。
例:「空でない」
🔽テストを実施し成功すると、全てのレコードがカンマ区切りで「取得した値」に入ります。
保存して次へ進みます。
2)繰り返し処理
🔽「繰り返し処理」を作成し設定していきます。
🔽「繰り返し対象の取得した値」はこのように設定してください。
オペレーション:複数のレコードを取得する(最大300件)
取得した値:まずは、プルダウンの一番上に出てくるものを選びます。
🔽「取得した値を追加」をクリックします。
🔽新しく増えた設定欄はこのように入れていきます。
オペレーション:複数のレコードを取得する(最大300件)
取得した値:プルダウンの2番目に出てくるものを選びます。
🔽「取得した値を追加」を繰り返します。
前のオペレーション(Googleスプレッドシート「複数のレコードを取得する」)で取得した値が全て、「繰り返し対象の取得した値」として設定されている状態にします。
全て設定したら保存します。
3)Googleスプレッドシート「レコードを追加する」
オペレーションを作成します。
追加するレコードの値 の設定欄で、どの入力列に、どのループ変数を入れていくか指定します。
🔽例えばIDの入力欄には、IDのループ変数を入れます。
🔽このような状態にするのが理想です。※状況に応じてお好きにご変更ください。
🔽テストを実施し、実際に値が正しくスプレッドシートに入っているか確認します。
テストが成功していたら、保存します。
🎉 フローボットの完成です!
トリガーや追加のオペレーションを工夫し、
ご自身の状況に合ったフローボットを作ってみてください。