1. はじめに
他社のレセコンからDentisに移行後、他社のレセコンの返戻ファイルをDentisにて取り込み・修正・請求する方法についてまとめています
なお、Dentisで提出したレセプトが返戻になってしまった場合にはこちらを参照してください。
2. この作業で注意すべき点のまとめ
他社レセコンで提出したレセプトが返戻になった場合、通常の返戻対応と異なる点があります。
返戻データをDentisに取り込みできるようにサポートデスクに返戻レセプトファイルを提出しし、データをコンバートする
過去カルテを新規作成または移行した診療録を修正する
この2点に注意して対応を行います。
※コンバートにはお時間がかかるため、返戻請求は月遅れで1ヶ月遅らせていただけると幸いです
3. Dentisで他社レセコンの返戻を提出する手順
ここから、実際の操作手順をご案内します。
3-1. 他社レセコンでの返戻レセプトを国保連・支払基金からダウンロードする
1. オンライン請求を行うパソコン端末でオンライン請求サイトにアクセスを行い、国保・社保の返戻ファイルをダウンロードします
2. ダウンロードをしたファイルを一度オンライン請求できるパソコンから、Dentisの利用できるパソコン端末に移動して保存します(パソコン間での共有フォルダへの保存やUSB等を利用して移動します)
3-2. 返戻データをDentisに取り込みできるようにサポートデスクに返戻ファイルを送る
レセコン会社ごとに返戻ファイルの患者IDのデータ記載の形式が異なっており、そのまま取り込めるレセコンと、そのままでは取り込めないレセコンがございます。
返戻レセプトを一度Dentisに取り込めるようにコンバート(修正)する必要があります。以下の内容を添えてDentisサポートデスクのチャットサポートにお送りください。
ーーー
・依頼:返戻ファイルのコンバート
・以前のレセコン:レセコン会社名
ーーー
3-3. 修正したデータを受け取ったらDentisに取り込みを行う
1. 左側のバーにある[設定]をクリックします
2. [月次業務]の中にある[返戻]をクリックします
3. 右下にある[返戻データ取り込み]をクリックし、Dentisサポートデスクより受け取ったコンバート済みの返戻ファイルをアップロードします
3-4. 返戻内容を確認して修正を行う
取り込みが完了したらDentisで返戻された内容の修正を行います。
ここからはパターンによって対応が異なるので当てはまるパターンでご対応ください。
診療録データの移行を行っているケース
【注意点】
・診療録データ移行を行った場合は以下の注意点がございます。
注意点 | 詳細 |
病名 | ・移行したカルテの病名はすべて「移行」という病名になっている ・レセプト提出すると病名で再返戻になる |
処方 | ・処方箋料、医薬品などがDentisの処方登録の状態と異なるため正しくレセプト出力できない |
麻酔(笑気・歯科麻酔・静鎮等) | ・麻酔の手技料と薬材料がDentisの麻酔登録の状態と異なるため正しくレセプトが出力できない |
そのままの状態では正しくレセプトが提出できず、提出できても再返戻となります。
よって以下の対応を行ってください。
【必要になるもの】
・過去の返戻になった月の診療情報:過去の算定情報を確認するために必要です
修正手順
1. 返戻になった月のすべての診療録を[自費]に変更します*1
2. 返戻になった月のすべての診療録の[会計]を押して入金完了にし未収金を解消します*2
3. 返戻になった月のすべての診療録を再登録を行います
4. 再登録を行った診療録の[会計]を押して入金完了にし未収金を解消します
*1 自費にすることで移行した診療録はレセプト出力されなくなります
*2 移行したデータを完了にすると請求が発生し未収金が出てしまいますので入金完了にして未収金を解消する必要があります
レセプトは月単位の診療が出ますので、返戻事由になった箇所だけでなくすべてのレセプトを修正する必要があります。
基本情報(性別の誤り)や保険者情報誤りによる資格返戻の場合も同様です。返戻になった月のすべての診療録を修正してください。
修正方法1-1. すべての診療録を自費にする方法
1. 診療録にアクセスします
2. 初再診設定をクリックし[保険組み合わせ]を[自費]に、下にある[設定]をクリックします
3. 右下の[完了]をクリックします
4. 右下の[会計]を押して[過不足なし]にし、[確定]を押します
自費に変更
会計で未収金が出ないようにする
修正方法1-2. すべての診療録の再登録を行う
1. 診療録にアクセスします
2. 診療履歴の下にある[+診療録を追加]を押して診療録を再作成します
3. [診療日]などすべて返戻になったカルテと同じ状態を作成し、修正箇所だけ修正を行います
4. 右下の[完了]をクリックします
5. 右下の[会計]を押して[過不足なし]にし、[確定]を押します
診療録データの移行を行っていないケース
【注意点】
過去のデータがない場合、返戻の画面で対象の診療録がない旨の通知がされます。
必ず先に過去の診療録を作成する必要があります。
修正手順
1. 返戻になった月のすべての診療録を再登録を行います
2. 再登録を行った診療録の[会計]を押して入金完了にし未収金を解消します
レセプトは月単位の診療が出ますので、返戻事由になった箇所だけでなくすべてのレセプトを作成する必要があります。
基本情報(性別の誤り)や保険者情報誤りによる資格返戻の場合も同様です。返戻になった月のすべての診療録を作成してから修正してください。
すべての診療録の再登録を行う
1. 診療録にアクセスします
2. 診療履歴の下にある[+診療録を追加]を押して診療録を再作成します
3. [診療日]などすべて返戻になったカルテと同じ状態を作成し、修正箇所だけ修正を行います
4. 右下の[完了]をクリックします
5. 右下の[会計]を押して[過不足なし]にし、[確定]を押します
【注意点】
カルテにアクセスしようとすると「診療履歴はありません」と出てカルテに入れない場合
・過去の日付で予約を作成し診療録にアクセスしてから診療録を作成してください
・過去の履歴がない場合、予約からのみ診療録にアクセスできますが、予約と紐づいた診療録は診療日が変更できません
3-5. 返戻レセプトの請求を行う
すべての修正が終わったら返戻レセプトを再請求します。
1. [レセプト再請求月]を選択し[再請求]を選択します
2. [レセプト]から再請求月として設定した月のレセプトに反映されているか確認します
返戻レセプトは[返戻再請求]のラベルで絞り込みができます。
4. よくある質問(FAQ)
Q.返戻データをサポートデスクで修正する前に取り込んでしまったが削除できるか
A.削除できないので[再請求しない]としておいてください
Q.当該月の診療分すべて対応できたか確認したい
A. [対象の診療録]を押して数を確認ください
Q.毎回返戻作業はDentisによる修正や、すべての診療録の修正が必要になるのか
A. 他社レセコンで提出したものが返戻になった場合なので多くとも最初の1〜2回程度です。Dentisで請求したレセプトの返戻は、修正箇所のみの対応で問題ありません。
Q. 返戻の内容を確認して対応方法を教えて欲しい
A. Dentisの操作はご回答可能ですが「なぜ返戻なのか」「算定できない理由を教えて欲しい」などのご質問は所属の地方厚生局にお問い合わせください
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