来店者数や従業員数など、会計データからは出てこない事業の指標(非財務 KPI)を「KPI項目」として登録する方法を説明します。登録したKPI項目には、「KPI入力」画面で実績と目標を入力できます。入力のしかたは「KPIの実績と目標の入力」の記事を参照してください。
「KPI項目」画面は、左のメニューの 「KPI管理 β」 を開き、「KPI項目」 を押すと表示されます。
開始前に、次の点を確かめてください。
KPI項目の追加・編集・並び替えができるのは、事業者のオーナー・メンバー、顧問先を担当するアドバイザー、ゲスト(編集あり)です。削除できるのは、オーナー・メンバー・アドバイザーだけです。詳しくは「7. 権限」を参照してください
KPI項目は事業者ごとに登録します。登録できる件数に上限はありません
1. 「KPI項目」画面の構成
No. | 名前 | 説明 |
① | 「KPI項目を追加」 | KPI項目を追加するダイアログを開きます。 |
② | カテゴリのタブ | 「すべて」と、登録したカテゴリのタブです。タブ名の右の数字は、そのカテゴリのKPI項目の件数です。カテゴリが空欄の項目は「すべて」にだけ表示されます。 |
③ | 並び替えのハンドル | ドラッグして表示順を変えます。並び替えられるのは「すべて」のタブを表示しているときだけです。 |
④ | 名称 | KPI項目の名称です。単位や小数点以下の桁数を設定していると、名称の右に「(単位:点 · 小数1桁)」のように表示されます。 |
⑤ | カテゴリ | KPI項目のカテゴリです。空欄の項目は「—」と表示されます。 |
⑥ | 種別 | 「フロー」か「ストック」です。 |
⑦ | 入力単位 | 実績を月ごとに入力する項目は「月次」、日ごとに入力する項目は「日次」と表示されます。 |
⑧ | 「入力」 | そのKPI項目に絞り込んだ「KPI入力」画面を開きます。 |
⑨ | 「編集」 | KPI項目を編集するダイアログを開きます。行のほかの場所をクリックしても開きます。 |
⑩ | 「削除」 | KPI項目を削除します。削除する前に確認が表示されます。 |
一覧の下には、表示しているKPI項目の件数(「6 件のKPI項目」など)が表示されます。
KPI項目がまだ 1 件もないときは、「KPI項目がまだ登録されていません」と表示されます。「KPI項目を追加」 から最初の項目を追加してください。
2. KPI項目を追加する
(1) 追加のダイアログを開く
「KPI項目を追加」 を押すと、「KPI項目を追加」ダイアログが開きます。「すべて」 以外のタブを表示しているときは、カテゴリにそのタブの名前が入った状態で開きます。
(2) 項目を入力する
No. | 名前 | 説明 |
① | 名称 | KPI項目の名称です。必須で、50文字まで入力できます。同じ事業者の中で、ほかのKPI項目と同じ名称は使えません。 |
② | カテゴリ | KPI項目を分ける区分です。候補から選ぶか、新しい名前を入力します。20文字まで入力できます。 |
③ | 単位 | 「人」「件」「時間」など、値の単位です。10文字まで入力できます。 |
④ | 小数点以下の桁数 | 「整数」「小数1桁」「小数2桁」から選びます。入力した値は、この桁数で四捨五入して保存されます。 |
⑤ | 種別 | 「フロー」は期間内の値を合計し、「ストック」は期間内の最後の値を使います。月や年度の値の出し方が変わります。 |
⑥ | 値の評価 | 「高いほど良い」か「低いほど良い」を選びます。目標との差異を色分けする基準になります。 |
⑦ | 入力単位 | 実績を「月次で入力」するか「日次で入力」するかを選びます。入力済みの値がある項目では変更できません。 |
⑧ | 説明 | 数値の取得元や入力担当者などのメモです。200文字まで入力できます。 |
⑨ | 「追加」 | KPI項目を追加します。名称を入力すると押せるようになります。 |
入力欄の仕様:
フィールド | 仕様 |
名称 | テキスト / 必須 / 最大50文字 / プレースホルダー "例:来店者数" |
カテゴリ | 候補から選ぶか自由に入力 / 任意 / 最大20文字 / プレースホルダー "カテゴリを選択、または入力" |
単位 | テキスト / 任意 / 最大10文字 / プレースホルダー "例:人、件、時間" |
小数点以下の桁数 | プルダウン / 任意 / 初期値「整数」 |
種別 | 2 つから 1 つを選ぶ / 必須 / 初期値「フロー」 |
値の評価 | 2 つから 1 つを選ぶ / 任意 / 初期値「高いほど良い」 |
入力単位 | 2 つから 1 つを選ぶ / 任意 / 初期値「月次で入力」 |
説明 | 複数行テキスト / 任意 / 最大200文字 / プレースホルダー "数値の取得元や入力担当者など(任意)" |
各欄には、上限を超える文字は入力できません。名称・カテゴリ・単位は、前後の空白を除いて保存されます。
バリデーションエラー:
エラーメッセージ | 原因 |
"名称を入力してください" | 名称が空のまま、または空白だけ |
種別・値の評価・入力単位などの選び方は、「3. 設定項目の選び方」で説明します。
(3) 追加する
「追加」 を押します。結果は通知で表示されます。
成功: "KPI項目を追加しました"。ダイアログが閉じ、一覧に項目が加わります
エラー: "KPI項目を追加できませんでした"。ダイアログは開いたままなので、入力を確かめてもう一度 「追加」 を押してください
同じ名称のKPI項目がすでにあるときは、"同じ名称のKPI項目がすでにあります" と表示され、追加できません。名称は前後の空白を除いて比べ、大文字と小文字、全角と半角は区別します。別の名称にしてください。
3. 設定項目の選び方
(1) 種別
月や年度の値をどう出すかを決めます。
種別 | 月・年度の値 | 例 |
フロー | 期間内に入力した値の合計です | 来店者数、販売台数 |
ストック | 期間内でいちばん遅い日付の値です。前の月の値は引き継ぎません | 店舗数、従業員数 |
たとえばストックの項目に 4 月の値しか入力していなければ、年度の値は 4 月の値になります。
種別は、入力済みの値があっても変更できます。保存済みの値はそのままで、月や年度の値の出し方だけが変わります。カスタム数式などで使う累計(期首からの合計)は、フローの項目だけで計算します。
(2) 値の評価
「KPI入力」画面の差異や、ダッシュボードの「非財務KPIレポート」ウィジェットの前年比などに付ける色の基準です。
「高いほど良い」: 実績が目標を上回ったとき(差異がプラス)を良い状態として色を付けます
「低いほど良い」: 実績が目標を下回ったとき(差異がマイナス)を良い状態として色を付けます。解約数や廃棄量などに使います
値の評価は色分けにだけ使い、集計には影響しません。差異には必ず「+」などの符号も表示されます。
(3) 入力単位
実績をどの細かさで入力するかを決めます。
入力単位 | 実績の入れ方 |
月次で入力 | 「KPI入力」画面の表に、月ごとに入力します |
日次で入力 | 1 か月分のカレンダーに、日ごとに入力します。「KPI入力」画面の表には、日ごとの値を月ごとにまとめた値が表示されます |
目標は、どちらを選んでも月ごとに入力します。
入力単位は、入力済みの値が 1 件でもある項目では変更できません。月ごとの値と日ごとの値の合計が食い違わないようにするためです。編集のダイアログでは、入力単位が押せなくなり、理由が表示されます。
表示される理由 | 原因 |
"入力済みの値がN件あるため、入力単位は変更できません。" | 保存済みの実績・目標がある(N は値の件数) |
"未保存の入力があるため、入力単位は変更できません。先に入力を元に戻してください。" | 「KPI入力」画面で、その項目に保存していない入力がある |
入力単位を変えたいときは、新しいKPI項目を作るか、入力済みの値をすべて消してから変更してください。月ごとの値は、「KPI入力」画面でセルを空にして保存すると消えます。日ごとの実績は、日次実績のダイアログの 「すべて未入力に戻す」 で消してから保存します。残っている値の件数は、編集のダイアログの理由欄に表示されます。
(4) 小数点以下の桁数
入力した値は、この桁数で四捨五入して保存されます。あとから桁数を減らしても、保存済みの値はそのままで、表示だけが新しい桁数に丸まります。
(5) カテゴリ
カテゴリの欄を押すと、候補が表示されます。
「使用中のカテゴリ」: 登録済みのKPI項目で使っているカテゴリです。右に、そのカテゴリのKPI項目の件数が表示されます
「おすすめのカテゴリ」: 「販売」「マーケティング」「カスタマーサクセス」「人的資本・組織」「オペレーション」のうち、まだ使っていないものです
入力した文字を含む候補だけに絞り込まれます。候補にない名前もそのまま入力でき、新しいカテゴリになります。
カテゴリは絞り込みのための区分で、集計には影響しません。空欄の項目は、タブでは 「すべて」 にだけ表示されます。所属する項目がなくなったカテゴリのタブは、自動で消えます。
4. KPI項目を編集する
(1) 編集のダイアログを開く
一覧の 「編集」 を押すか、行のほかの場所をクリックすると、「KPI項目を編集」ダイアログが開きます。「KPI入力」画面で、KPI名の横の編集アイコンを押しても開けます。
(2) 内容を変えて保存する
項目は「KPI項目を追加」と同じです(「2. KPI項目を追加する」を参照)。内容を変えて 「保存」 を押します。
成功: "KPI項目を更新しました"。ダイアログが閉じます
エラー: "KPI項目を更新できませんでした"。ダイアログは開いたままです
ほかのKPI項目と同じ名称に変えようとしたときは、"同じ名称のKPI項目がすでにあります" と表示されます。
5. 表示順を変える
KPI項目の並び順は、「KPI入力」画面の表の並び順にもなります。
(1) 「すべて」のタブを選ぶ
カテゴリのタブで 「すべて」 を選びます。ほかのタブでは並び替えられず、ハンドルにマウスを合わせると「並び替えは「すべて」を表示中に行えます」と表示されます。
(2) ハンドルをドラッグする
行の左にある並び替えのハンドル(「1. 「KPI項目」画面の構成」の③)をドラッグして、移したい位置で離します。
キーボードでも並び替えられます。ハンドルを選んで Space キーで並び替えを始め、上下の矢印キーで動かし、Space キーで確定します。Esc キーで取り消せます。
並び順はすぐに保存されます。成功したときの通知はありません。保存できなかったときは "並び順を更新できませんでした" と表示され、元の並び順に戻ります。
「KPI入力」画面でも、メニューの 「上へ移動」・「下へ移動」 やドラッグで並び替えられます。同じメニューの 「カテゴリへ移動」 で、KPI項目のカテゴリも変えられます。
6. KPI項目を削除する
(1) 「削除」を押す
一覧で、削除するKPI項目の 「削除」 を押します。
(2) 確認して削除する
「KPI項目を削除しますか?」と確認が表示されます。
確認には、削除するKPI項目の名称と、あわせて削除される入力済みの値の件数が表示されます。内容を確かめて 「削除する」 を押します。
成功: "KPI項目を削除しました"
エラー: "KPI項目を削除できませんでした"
削除すると、次のものに影響します。
対象 | 削除後 |
KPI項目と、入力済みの実績・目標 | すべて削除されます |
このKPIを表示しているダッシュボードのウィジェット | 削除されます |
このKPIを参照しているカスタム数式のウィジェット | ウィジェットは残りますが、数式は計算できなくなります。数式を編集して参照先を選び直せば元に戻せます |
注意: 削除は取り消せません。実績と目標の両方が削除されます。
7. 権限
KPI項目に対してできることは、事業者との関わり方(オーナー・メンバー・アドバイザー・ゲストなど)によって決まります。
操作 | オーナー・メンバー | アドバイザー | ゲスト(編集あり) | 閲覧のみ・ゲスト(閲覧のみ) |
一覧を見る | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
追加・編集・並び替え | ✓ | ✓ | ✓ | − |
削除 | ✓ | ✓ | − | − |
「✓」はできること、「−」はできないことを表します。
権限がない人には、「KPI項目を追加」・「編集」・並び替えのハンドルが押せない状態で表示されます。マウスを合わせると「操作する権限がありません」と表示されます。行をクリックしても、編集のダイアログは開きません
「削除」 は、削除できない人には表示されません
「入力」 は、KPI項目を編集できない人も押せます。開いた「KPI入力」画面では、値を見るだけです
FAQ
KPI項目は何件まで登録できますか?
上限はありません。
店舗ごと・部門ごとに分けて管理できますか?
KPI項目は事業者ごとに登録します。店舗や部門ごとに分けたいときは、「A店 来店者数」「B店 来店者数」のように、別のKPI項目として登録してください。カテゴリに店舗名を付けると、タブで切り替えて見られます。
入力単位を「月次で入力」から「日次で入力」に変えたいです。
入力済みの値がある項目では変更できません。新しいKPI項目を 「日次で入力」 で作り直すか、入力済みの値をすべて消してから変更してください(「3. 設定項目の選び方」の「(3) 入力単位」を参照)。
カテゴリ名をまとめて変更できますか?
まとめて変更する機能はありません。KPI項目を 1 件ずつ編集して、カテゴリを付け直してください。
使わなくなったKPI項目を一時的に非表示にできますか?
一時的に非表示にする機能はありません。使わなくなったKPI項目は削除してください。削除すると、入力済みの値も消えます。
CSV ファイルで取り込めますか?
CSV ファイルの取り込みはありません。KPI項目は 1 件ずつ追加してください。実績と目標は、「KPI入力」画面に Excel などの表から貼り付けられます。
並び替えたときに「並び替えの対象が現在のKPI項目と一致しません。一覧を再読み込みしてください」と表示されました。
ほかの人がKPI項目を追加・削除した後で、一覧が古いまま並び替えたときに表示されます。並び順は変わりません。ブラウザを再読み込みしてから、もう一度並び替えてください。
「KPI項目が見つかりません」と表示されました。
ほかの人がそのKPI項目を削除した後に、編集・削除しようとしたときに表示されます。ブラウザを再読み込みして、一覧を最新にしてください。
「データを読み込めませんでした」と表示されます。
KPI項目の一覧を読み込めなかったときに表示されます。通信状態を確かめて、「再読み込み」 を押してください。




