freee / マネーフォワードから部門を取り込んでいる事業者は、1 つの予算の中で部門ごとに予算を入力できます。
この記事では、部門を取り込んでいる事業者で予算詳細画面がどう変わるかを説明します。
画面の基本的な見方と操作は 予算管理 詳細画面 を参照してください。
1. 部門別予算の考え方
部門ごとに別の予算を作るのではなく、1 つの予算の中に全社共通と部門ごとの予算を持ちます。
表示する予算 | 内容 |
全社 | 全社共通と全部門の合計です。 |
全社共通 | どの部門にも付かない予算です。 |
部門 | 部門ごとの予算です。 |
〇〇(共通) | 配下に部門を持つ親部門そのものの予算です。 |
部門の予算を入力すると、全社の予算はその分増えます。全社共通は変わりません。
部門別予算を使う前に入力していた予算と内訳行は、全社共通に入っています。
全社の表示では内訳行は表示されず、追加もできません。内訳行は全社共通か部門の予算を開いて追加・変更します。
2. 部門一覧
詳細予算の左に部門一覧があります。最初は閉じています。
No. | 名前 | 説明 |
① | 全社 | 全社共通と全部門の合計です。クリックすると全社の予算が表示されます。 |
② | 部門を検索 | 部門名で一覧を絞り込みます。 |
③ | 予算がある部門だけ表示 | オンにすると、予算が入力されている部門だけが表示されます。最初はオンです。 |
④ | 全社共通・部門 | 全社共通と予算を入力する部門の一覧です。 |
⑤ | 部門一覧を閉じる | 部門一覧を閉じます。 |
並びは全社 → 全社共通 → 部門(親子の階層順)です
配下に部門を持つ部門は見出しとして表示され、その下に「〇〇(共通)」と配下の部門が並びます全社共通は検索や 「予算がある部門だけ表示」 では隠れず、常時表示されます
予算のある部門がないときは「予算がある部門はまだありません。「予算がある部門だけ表示」を外すと、すべての部門を表示します。」と表示されます。検索に当たる部門がないときは「該当する部門がありません」と表示されます
3. 表示する予算の切り替え
No. | 名前 | 説明 |
① | 部門一覧を開く | 閉じた部門一覧です。クリックすると部門一覧が開きます。 |
② | 表示する予算 | 表示中の予算です。全社のときは「全社(合算)」と表示されます。 |
「詳細予算」 の横のボタンをクリックすると、部門一覧と同じ並びの一覧が開き、検索と 「予算がある部門だけ表示」 も使えます。
表示中の予算は URL に残るので、リンクを共有すると同じ予算が開きます。
全社共通か部門を選ぶと、その予算だけが表示されます。
表示と操作は部門を取り込んでいない事業者と同じで、予算管理 詳細画面 の「5. 詳細予算テーブル」の (1)〜(5) のとおりです。
全社を表示しているときは「4. 全社を表示しているときの入力」を参照してください。
No. | 名前 | 説明 |
① | 表示中の部門 | 選んでいる予算に色が付きます。 |
② | 表示する予算 | 表示中の予算の名前です。 |
4. 全社を表示しているときの入力
(1) 全社表示で変わる点
部門を取り込んでいる事業者が全社を表示しているときは、表示と操作が次のように変わります。
欄に直接入力できません。欄から全社共通と部門の内訳を開いて入力します
行の一括操作・列の一括操作の鉛筆アイコンは表示されません
内訳行は表示されず、追加もできません。内訳行は全社共通か部門の予算を開いて追加・変更します
全社共通や部門で入力した未保存の変更は、全社の欄にも反映されます
(2) 内訳を開いて入力する
全社を表示しているときは、予算の欄から全社共通と部門の内訳を開いて入力できます。
全社の予算の欄にマウスを合わせると内訳が表示されます。金額のある部門を上位 8 部門まで表示し、残りは「ほか N 部門」、予算のない部門は「予算なし N 部門」にまとめて表示します
欄をクリックするか、選択して Enter・F2・ダブルクリックすると、内訳が固定されて全社共通と全部門の入力欄が表示されます
金額を入力して Enter を押すと確定し、次の行に移ります。全社の金額はその場で更新されます
Esc で内訳を閉じます。Enter を押していない入力は取り消されます。ほかの欄に移ったときは確定します
No. | 名前 | 説明 |
① | 全社(合算) | 科目・月と全社の金額です。 |
② | 部門を検索 | 部門が 9 つ以上あるときに表示されます。 |
③ | 全社共通 | 特定の部門に割り当てない予算を入力します。 |
④ | 部門 | 部門ごとの予算を入力します。 |
⑤ | Σ 内訳で入力 | その部門の予算を内訳行で管理しているときに表示されます。 |
⑥ | 名前 | クリックすると当該部門(または全社共通)の予算に切り替わり、同じ科目・月が選択されます。 |
⑦ | キー操作 | Enter で確定して次の行へ、Esc で内訳を閉じます。 |
部門が 9 つ以上あるときは内訳の上に 「部門を検索」 が表示されます
全社共通がマイナスになると内訳の全社共通の金額が赤い文字で表示されます。
警告は表示されません内訳行で管理している科目では、その全社共通・部門の行に 「Σ 内訳で入力」 と表示され、内訳からは入力できません。名前をクリックしてその予算を開き、内訳行で変更してください
全社の欄には直接入力できません。次の操作をすると、メッセージが表示されます。
操作 | メッセージ |
全社の欄で数字を入力する | 「全社は全社共通と部門の合計のため、直接は入力できません。Enter で内訳を開いてください」 |
全社の欄に貼り付ける | 「全社には貼り付けできません。全社共通か部門の予算を開いて貼り付けてください」 |
5. 一括入力
「一括入力」(「実績をコピー」・「自動予測」・「リセット」)は、表示中の予算によって適用される範囲が変わります。
表示中の予算 | 適用される範囲 |
全社 | 全社共通と全部門にまとめて適用されます。 |
全社共通・部門 | 表示中の予算だけに適用されます。 |
全社を表示中は、メニューの下に「1 つの予算だけに反映するときは、その予算に切り替えてから一括入力を実行してください」と表示されます。
(1) 全社で実績をコピー・自動予測をする
全社を表示中に 「実績をコピー」 か 「自動予測」 を選択すると、反映先を選ぶダイアログが開きます。
No. | 名前 | 説明 |
① | 反映先 | 「部門ごとに振り分ける」は各部門にその部門の実績を、全社共通に残りの実績を反映します。 |
② | 対象 | 上書きする予算です。 |
③ | 確認 | チェックを入れると実行できます。 |
反映先の初期値は、部門の予算があれば 「部門ごとに振り分ける」、なければ 「全社共通にまとめる」 です
「部門ごとに振り分ける」 では、実績のない部門の予算は 0 になります。内訳行で管理している科目はそのままです
「全社共通にまとめる」 を選択すると、ダイアログのタイトルが「全社共通に実績をコピー」/「全社共通に自動予測を適用」に変わり、対象は全社共通だけになります。
対象期間の部門の予算と部門の内訳行の金額はすべて削除されます。全社共通の内訳行で管理している科目はそのままです保存していない変更は、すべての予算の分が削除されます
結果 | メッセージ |
「部門ごとに振り分ける」 で成功 | 「実績をコピーしました」/「自動予測を適用しました」 |
「全社共通にまとめる」 で成功 | 「全社共通に実績をコピーしました」/「全社共通に自動予測を適用しました」。 |
内訳行で管理している科目を変更しなかった | 「内訳で管理しているため変更しなかった科目があります: 科目名(月)」 |
失敗した | 「一括更新に失敗しました」 |
(2) 全社でリセットする
全社を表示中に 「リセット」 を選択すると、「全社共通と全部門の予算をリセット」 のダイアログが開きます。対象期間の全社共通と全部門の予算を削除します。内訳行の金額も削除されます。
成功すると「予算をリセットしました」と表示され、内訳行の金額を削除したときは「内訳の金額も N件削除しました」と表示されます。
(3) 全社共通・部門で一括入力する
全社共通か部門を表示中は、その予算だけに適用されます。全社共通のときは次のように動作します。
操作 | 動き |
実績をコピー | 全社の実績から部門に割り当てた金額を除いた額をコピーします。 |
自動予測 | 全社の実績から部門に割り当てた分を差し引き、その金額をもとに予測します。 |
リセット | 全社共通の予算だけを削除します。 |
6. 未保存の変更・AI CFO・CSV ダウンロード
どれも基本の操作は 予算管理 詳細画面 と同じです。部門を取り込んでいる事業者では、次の点が変わります。
(1) 未保存の変更
未保存の変更が予算(全社共通・部門)ごとに分けて表示されます。
「変更を保存」 をクリックすると、すべての予算の変更がまとめて保存されます。
(2) AI CFOと一緒に作る
AI CFO は表示中の予算を参照・編集します。
全社の表示中は、全社共通とどの部門に入力するかを AI CFO が確認します。
(3) CSVダウンロード
全社共通か部門を表示中にダウンロードした場合、CSV ファイルは次のようになります。
ファイル名:
予算_内訳_部門_{表示中の予算}_{予算名}_DL_{ダウンロード日時}.csvCSVヘッダー情報: 「予算名」の次に「表示する予算」(全社共通か部門の名前)の行が追加されます
7. 部門が変わったとき
freee / マネーフォワードの部門が変わると、予算は次のように扱われます。
部門の変化 | 予算の扱い |
freee / マネーフォワードで部門を削除した、または会計ソフトとの連携を解除した | その部門の予算は削除されます。その部門の予算に付いたコメントも削除されます。 |
配下に部門ができて親部門になった | それまでの予算は「〇〇(共通)」に残ります |
freee で利用停止になった | 元々入力されていた予算は残ります。 |
8. 権限
部門別予算の編集には、予算の編集権限が必要です。部門ごとに権限を分けることはできません。
ロール | 閲覧 | 入力・保存・一括入力 |
オーナー | ○ | ○ |
メンバー | ○ | ○ |
閲覧のみ | ○ | - |
アドバイザー | ○ | ○ |
ゲスト(編集あり) | ○ | ○ |
ゲスト(閲覧のみ) | ○ | - |
編集権限がないと「閲覧のみ」と表示され、全社の内訳には「閲覧のみのため入力できません」と表示されます
予算がロック中のときは、全社の内訳に「ロック中のため入力できません」と表示されます
9. ほかの画面での部門別予算
部門別予算は、部門で絞り込んだ帳票やウィジェットにも反映されます。
損益計算書の予実対比・着地見込み(予算)で部門を選択すると、その部門の予算と比較します
予実比較のウィジェットでは「対象部門」を選択できます
資金計画と借入は全社のままです。借入と連携した利息は全社共通の予算に計上されます
FAQ
全社の欄に入力できません
全社は全社共通と部門の合計のため、直接は入力できません。
欄をクリックして内訳を開くか、全社共通・部門の予算を開いて入力してください。
詳しくは「4. 全社を表示しているときの入力」を参照してください。
部門一覧が表示されません
部門を取り込んでいない事業者には、部門一覧と 「詳細予算」 の横の切り替えボタンは表示されません。
また部門一覧は最初は閉じているため、詳細予算の左端の 「部門一覧を開く」 をクリックして開いてください。
「部門別の集計を読み込めませんでした。読み込めるまで、全社の予算は編集できません。」と表示されたときは、「もう一度読み込む」 をクリックしてください。
内訳行が見えなくなりました
部門のある事業者では、全社の表示に内訳行は表示されません。部門別予算を使う前の内訳行は全社共通に入っているので、全社共通の予算を開いてください。
部門一覧に一部の部門しか表示されません
最初は 「予算がある部門だけ表示」 がオンです。チェックを外すと、すべての部門が表示されます。
全社共通がマイナスになっています
全社共通にマイナスの金額が入力されています。
たとえば全社共通で 「実績をコピー」 や 「自動予測」 をすると、全社の実績から部門に割り当てた分を除いた額が入力されるため、部門の実績の合計が全社を上回る月はマイナスになります。
全社共通の予算を開き、金額を見直してください。マイナスのままでも保存でき、警告は表示されません。




