審査支払機関から医療保険のレセプトが返戻された際の、診療録の修正と再請求の方法について説明します。
用語:返戻(へんれい)とは
提出したレセプトに記載漏れや誤りがあった場合に、審査支払機関が医療機関へレセプトを差し戻すことです。内容を正しく修正して、再度提出(再請求)する必要があります。
1. 返戻内容を確認する
はじめにオンライン請求サイトにアクセスを行い、返戻の電子レセプトファイルをダウンロードします。
オンライン請求を行うパソコン端末でオンライン請求サイトにアクセスを行い、国保・社保の返戻ファイルをダウンロードします
ダウンロードをしたファイルを一度オンライン請求できるパソコンから、Dentisの利用できるパソコン端末に移動して保存します(パソコン間での共有フォルダへの保存やUSB等を利用して移動します)
2. 返戻レセプトをDentisに取り込む
1. 左側のバーにある[設定]をクリックします
2. [月次業務]の中にある[返戻]をクリックします
3. 右下にある[返戻データ取り込み]をクリックし、Dentisサポートデスクより受け取ったコンバート済みの返戻ファイルをアップロードします
3. 返戻内容を確認して修正を行う
返戻の内容を患者をクリックして確認します。
返戻理由に応じて、診療録の内容を修正します。
以下によくある返戻理由と修正例を記載します。
ケース1:保険証の情報が間違っている(資格関連)
返戻理由の例: 「記号・番号に誤りがあります」「資格を喪失しています」
修正方法:保険・公費情報を開き、正しい情報に修正して保存します。
その後診療録を更新します。初再診設定から保険証の設定を一度[保険なし]にして[設定]し、再度戻すことで情報更新されます。対象月の診療録は全て修正してください。
ケース2:処置への疑義
返戻理由の例: 傷病名・診療内容を再確認願います。P混検後、処置がなく歯周基本検査が算定されています。ご再調ください など具体的な確認が入っている
修正方法: 処置を編集して修正します。
【注意点】
・診療録の修正に伴い未過収金が発生する可能性があります。未過収金の取り扱いにつきましては医療機関様内の運用に従ってください。
・患者に請求・返金する場合は自動で次回精算時に合算されます。
・患者に請求しない場合は[会計]から調整金に登録を行い未過収金を調整してください。
4. 再請求を行う
診療録修正後、再請求の操作を行います。
4-1.再請求操作
返戻事由の対応が完了したらチェックを行います。
[レセプト再請求月]を確認して[再請求]を押します
【注意点】
・返戻レセプトは、当月に請求するレセプトと一緒に請求を行います。必ず返戻再請求の対応を終えてから当月のレセプトを出力・提出してください。
・返戻レセプトは「返戻再請求」のラベルが付与されます。
4-2. 再請求を行わない場合
再請求を行わない場合は[再請求しない]にチェックをつけて対応します。
4-3. 再請求予定を取り消す場合
[完了]で絞り込んで[未対応に戻す]で戻してください。その上で再請求を行わない対応を実施します。
4. よくある質問
Q. 返戻レセプトを取り込みましたが、診療録が存在しません。また、存在しない患者IDで表示されています。
A. Dentisで提出したレセプトではない返戻(過去利用されていたレセコンで提出した等)のケースだと考えられます。「他社レセコンでの返戻をDentisで提出したい」の記事をご覧ください。
Q. 返戻を行った際に「履歴管理ブロック」というワードがあり、返戻レセプトが受付不能になっている。
A. 資格返戻になり、元は国保で返戻になったものを保険証を修正し社保に出そうとしている場合、などが該当します。
1. 受付不能の返戻レセプトは一度再請求をしない処理を行ってください。
2. 過去提出済みのレセプト画面から該当のレセプトの「月遅れ請求」を行ってください。月遅れ請求の方法はこちらをご覧ください。
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