オンライン資格確認の環境構築とDentis連携後の操作についてまとめています。
オンライン資格確認とは
オンライン資格確認は、マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号等により、オンラインで資格情報の確認ができる方法です。
オンライン資格確認等システムの導入により、医療機関・薬局の窓口で、患者の方の直近の資格情報等(加入している医療保険や自己負担限度額等)が確認できるようになり、期限切れの保険証による受診で発生する過誤請求や手入力による手間等による事務コストを削減することに期待ができます。
オンライン資格確認を行うまでの流れ
医療機関等向けポータルサイトにてアカウント登録・利用開始申請・カードリーダーの手配
オンライン資格確認のシステム・ネットワークベンダーへ申し込み
当社よりシステムベンダーのご紹介も可能です
ご契約は医院様とシステムベンダー様で実施いただく必要があり、ネットワークや端末費用など別途費用が発生します
システムベンダーが往訪しネットワーク環境など現地調査
カードリーダー・オンライン資格確認専用端末の設置
Dentisとの連携作業実施
医療機関等向けポータルサイトにて運用開始日を登録・運用開始
アカウント登録及びカードリーダーのお手続きや制度に関するご質問について 弊社では回答出来かねますのでオンライン資格確認等コールセンターへご確認ください。
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Dentisとの連携について
Dentisと連携する場合、指定のカードリーダーなどはありません。
医療機関等向けポータルサイトで公開されている全てのカードリーダーで、オンライン資格確認とDentisの連携は対応可能でございます。
ただし、アルメックス製のカードリーダーの独自機能(健康保険証・公費医療券の自動取り込み)は、連携対象外となっておりますのでご注意ください。
医療扶助情報の設定を行う
オンライン資格確認で医療扶助情報を確認を希望する場合、下記マニュアルをご確認いただき、オンライン資格確認端末の環境情報の設定変更をお願い申し上げます。
本設定変更に係る対応はDentisサポートデスクでは対応いたしかねますので医療機関様自身またはオンライン資格確認のベンダーにご確認のうえご対応ください。
[医療機関等向けポータルサイト]>[操作マニュアル]>[操作マニュアル(管理者編)]の「第3章 環境情報を設定する(47P〜)」をご参照ください。
オンライン資格確認の操作方法
オンライン資格確認とDentisを連携することで以下のことが実施できるようになります
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新患の場合
マイナンバーを利用しての新患登録
マイナンバーで読み取りを行いDentisに登録のない患者は資格確認情報を元に新患登録が可能です。オンライン資格確認のモーダルが立ち上がりますので、氏名を確認いただいて[新患登録]を押下し、情報を追記して登録を行います。
【保険証の場合】
【医療扶助の場合】
保険証での新患登録
カレンダー下の[+新患登録]より[保険証から照会]で保険証番号を登録すると、資格に紐づく患者情報が照会されます。
公費情報での登録
カレンダー下の[+新患登録]より[保険証・公費から照会]で公費番号を登録すると、医療扶助に紐づく患者情報が照会されます。
*現在、生活保護のみ対応可能となっており、順次拡大予定です。(2024年4月時点)
既存患者の場合
資格情報の確認
既存の患者は来院時予約枠の[資格確認]を押すことで情報を照会できます。資格情報が変更され、Dentisの情報と差分がある場合には[更新]を行うことで新たに確認した資格情報に変更することが可能です。新たな資格に変わった場合には、旧資格の有効期限は切れ新たな資格が適用されます。
差分確認・反映
オンライン資格確認で返却された情報とDentis登録情報で差分がある場合には差分表示がされます。差分を確認し反映したい場合は[反映]を押して[更新]を行います。
なお、差分を確認し反映しなくても問題ないと判断できるもの(例:住所の大文字・小文字の違いなど)については反映しなくても問題ございません。
資格情報で保険者番号・医療扶助情報が変更になっている場合には以前の資格情報は有効期限切れにして新たな資格情報が登録されます。
特定健診・薬剤情報を確認する
[患者]>当該患者の[資格情報]より特定健診情報ならびに薬剤情報の利用同意をいただいた患者様は特定健診・薬剤情報を確認することができます。
※同意のない患者は「情報の提供は同意されていません」の表示になります。
資格情報の解除
誤って他の患者様に情報を紐付けした場合などには資格情報の解除が可能です。
[患者]>当該患者の[資格情報]に移行し[資格情報の解除]を押下します。
確認画面になりますので、間違いなければ[解除]を選択します。
※解除後、登録されている情報は削除されませんので正しい資格情報と紐づける等で情報を修正ください。
オンライン資格確認のFAQについて
オンライン資格確認で返却される情報の疑義についてはポータルサイトの「運用開始後の疑問」ページをご確認ください。以下よくある質問とDentisでの対応についてまとめます。
質問 | 回答 |
資格確認すると名前などに「⚫︎」が付いている | 漢字が「髙」などシステムで表示できない漢字は⚫︎で表示される場合があります。差分は反映せずにDentisとの紐付けを行なってください |
該当資格なしと表示される | 資格確認ボタンを押下しても[該当資格がありません]と返却されるケースがあります。 理由として以下が考えられます。
対応方法として、現在Dentisに登録されている保険証情報に誤りがないか患者様が次回来院時に保険証原本にてご確認ください。 情報に誤りがない場合はオンライン資格確認サーバに患者様の情報が登録されていない可能性が高いため、資格確認から照会ではなく毎回保険証原本にて確認をお願いします。
詳細な対応はこちらをご確認ください。
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Dentisに登録している有効期限とオンライン資格確認で登録している有効期限が異なる | 国保:有効期限開始年月日を被保険者証の更新日としている場合があります 健保:有効期限開始年月日を被保険者証の更新/再発行日や事業所変更日としている可能性があります また有効期限終了日は原則空欄で返却されます。 保険者番号等確認いただき、相違なければ修正せずにDentisとの紐付けを行ってください |
有効な資格がないと表示された Dentisの資格確認のボタンが表示されない | 生活保護など医療保険登録がない場合は資格確認ボタンは表示されず、資格も返却されません(順次公費は拡大される予定です) |
資格確認で登録している名前と異なる名前が表示された | 元のデータ紐付けの誤りか資格の不正利用の可能性があります。本人確認を実施の上ポータルサイトに記載の問い合わせ先にお問い合わせください |
高齢者でDentisに登録している負担割合と異なる負担割合が返却された | 反映を押して紐付け登録を行なってください。旧資格情報は有効期限が切れ、新たな資格情報が自動で作成されます。 |
未就学(2割)から就学(3割)に負担割合が変更されたが、有効期限が重複しておりうまく反映できない (69歳→70歳で保険証が変わらず負担割合のみ変わった場合も同様) | 保険証が変更なく負担割合のみ変わった場合、オンライン資格確認側の有効期限が自動で切り替わりません。自身で保険証、公費情報が変更になった際の対応を確認し、資格確認した日または資格確認を行った月の1日を有効期限開始日とし、負担割合を変更した保険を新たに登録してください。 |
マイナンバーカードのみ持参している場合で、オンライン資格確認で保険者等番号や被保険者等記号・番号を特定することができない |
※検証番号のエラーは無視する |
「資格情報の取得に時間がかかっています。時間をおいて予定画面のオンライン資格情報通知をご確認ください」と表示される | 「dentis-boot」が起動していない可能性がございます。 他社システムとの連携がうまくいかないの「連携プログラム(Dentis-Agent)の起動を確認する」をご確認うえ切り分け作業をしてください。
※PCのアップデート後から連携ができなくなった場合はサポートデスクまでお問い合わせください。 |
オンライン資格確認で返却される情報についての疑義・お問い合わせは基本的にDentisサポートデスクで回答することができかねてしまいます。
上記FAQをご確認いただき、不明な資格情報が返却された場合にはポータルサイトを確認のうえお問い合わせいただきますようお願いいたします。
この記事で解決しない場合には最下部の😞を押してください。チャットサポートにつながります。