このページの目的
KPIの設定➁_オブジェクトの設定内容について解説します。
KPI設定について
KPI設定は全部で①~④までのステップに分かれています。
このページは「設定➁_オブジェクト」について解説しています。
必要に応じて、対象マニュアルをご確認ください。
設定➁_オブジェクト
KPIの集計に使用するオブジェクトを選択する画面になります。
ここで設定できるもは、2つです。
①集計のベースとなるオブジェクト
集計に使用するデータが格納されているオブジェクトを選択します。
SALESCOREでは、親オブジェクトと表現することが多いです。
②関連付けするオブジェクト
①で選択したベースとなるオブジェクトと紐づきがあるオブジェクトで、
モーダルでの表示や集計の条件に使用したいデータが入っているオブジェクトを選択します。
SALESCOREでは、子・孫オブジェクトと表現することが多いです。
各SFAに当てはめると以下のようになります。
SFA | ベースとなるオブジェクト(親) | 関連付けするオブジェクト(子・孫) |
Salesforce | 取引先 | 取引先責任者(取引先担当者) |
HubSpot | 会社 | コンタクト(担当者) |
Kintone | 顧客管理(営業支援パック) | 案件管理(営業支援パック) |
取引先の数を数えたい、取引先の特定の項目の値を合計したいなど
○○に該当するオブジェクトを選んでいただければ問題ございません。
悩んだ場合は、以下でご判断ください。
オブジェクトが1つだけの場合⇒ベースとなるオブジェクトを選ぶ
オブジェクトが2つ以上の場合⇒関連するオブジェクトを選ぶ
オブジェクトが1つだけの具体例
自分が担当している取引先の数を見たい。
自分が担当している「東京」の取引先の数を見たい。
自分が行った商談のうち、受注している商談の金額を合計を見たい
自分が行った商談のうち、受注している商談の金額を平均を見たい
オブジェクトが2つ以上の具体例
取引先に紐づく、取引先責任者の役職が部長以上の取引先の数を見たい
取引先に紐づく、商談の合計金額を見たい(=取引先別の商談の合計金額)
以下、より詳細にオブジェクトの設定を理解したい人はご確認ください。
ご利用いただいているSFAやデータベースの構造についての知識も必要になるため
実際にSALESCOREやSFAを触りながら、挙動を理解していただけますと幸いです。
集計のベースとなるオブジェクト
集計のベースとなるオブジェクトおよび関連付け関連付けするオブジェクトは
SALESCOREと連携しているオブジェクトであれば表示することが可能です。
(裏を返せば、SALESCOREで取得できないオブジェクトは集計として利用することができません。)
また、集計のベースとなるオブジェクトが基本的には集計の対象になります。
次の設定➂_条件設定で、詳細にご説明いたしますが、イメージはつかんでいただければOKです
取引先を選んだ場合
| 親 |
|
1 | 株式会社A | 東京都 |
2 | 株式会社B | 千葉県 |
3 | 株式会社C | 埼玉県 |
4 | 株式会社D | 神奈川県 |
5 | 株式会社E | 群馬県 |
取引先数は「5」です。
取引先に取引先責任者を紐づけた場合
| 親 |
| 子 |
|
1 | 株式会社A | 東京都 | 部長 | 田中 |
|
|
| 課長 | 佐藤 |
2 | 株式会社B | 千葉県 | 役員 | 木村 |
3 | 株式会社C | 埼玉県 | 一般社員 | 三上 |
4 | 株式会社D | 神奈川県 | 係長 | 田所 |
|
|
| 一般社員 | 深山 |
|
|
| 一般社員 | 山田 |
5 | 株式会社E | 群馬県 | 課長 | 加藤 |
上記でも、「5」です。
このように、どのオブジェクトを数えたいか、親にしたいかを考えて設定してください。
関連付けするオブジェクト
関連付け関連付けするオブジェクトは、集計のベースとなるオブジェクトに対して
関連(紐づき)があるオブジェクトを利用できます。
例えば、取引先に紐づく取引先責任者のイメージです。
集計のベースとなるオブジェクトで「取引先」を選択すると
関連付けするオブジェクトに候補が表示されます。
表示されるオブジェクトはご利用頂いているSFAの向上によって異なります。
例として、担当者名(取引先責任者)を選択します。
すると、以下のように選択されました。
このように取引先に関連(紐づき)のあるオブジェクトを選択していきます。
さらに関連するオブジェクトを選択することによって、担当者名(取引先責任者)と関連(紐づき)のある他のオブジェクトも選択できるようになります。
このように、親⇒子⇒孫というように関連(紐づけ)ていくことによって、
SALESCOREでは複雑な集計をすることができるようになっています。
SFAやデータ構造の知識を学びつつ、実際に手を動かしながら
挙動をご確認ください。
発展:○○の参照項目
関連するオブジェクトの中には、下記のように「○○の参照項目」と表記されている場所があります。
これは、上記の画像でいえば、
「取引先オブジェクト」の中に他のオブジェクトを参考している項目になります。
イメージは下記です。
右に一列追加をしていただいた時に「型」が虫眼鏡マークになっている項目が
そのオブジェクト(今回では取引先)の中にある、他オブジェクトを参照している項目になります。
発展:○○を参照しているモデル
関連するオブジェクトの中には、下記のように「○○を参照しているモデル」と表記されている場所があります。
これは、上記の画像でいえば、
「取引先オブジェクト」の中には参照している項目はないけれども
他のオブジェクトから、取引先が参照されているものになります。
右に一列追加をしていただいた時に「関連オブジェクト」で
<のマークになっているものが、そのオブジェクト(今回では取引先)の中には無いが、
取引先オブジェクトを参照しているオブジェクトになります。
発展:項目とモデルの違い
項目(取引先の参照項目)
特定のデータを指し示す「ひとつの情報」です。
例えば、ある商談のデータの中に「この商談はどの取引先に関連していますか?」
という情報が入る小さな箱(フィールド・項目)があるとします。
この箱を商談オブジェクトの中にある「取引先の参照項目」と呼びます。
これは単に「この商談はこの取引先に関係しているよ」という情報を持っているだけです。
モデル(取引先を参照しているモデル)
複数のデータが取引先に関連している全体の構造や仕組みです。
例えば、商談、注文、ケースという複数のデータが同じ取引先とつながっている場合、
その全体の関連性をまとめて「取引先を参照しているモデル」と呼びます。
つまり、モデルは「取引先とその取引先に関連するすべてのデータのつながり」を表しています。
違いのまとめ
項目:ひとつのデータが取引先とどう関係しているかを示す「個別の情報」です。
モデル:複数のデータが取引先とどのように関連しているかを示す「全体の構造」です。