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【解説】KPI設定_設定➂_条件設定(3/4)

KPIの設定➂_条件設定の内容について説明します。

小谷中一総 avatar
対応者:小谷中一総
7か月以上前に更新

このページの目的


KPIの設定➂_条件設定の内容について解説します。


KPI設定のついて


KPI設定は全部で①~④までのステップに分かれています。

このページは「設定➂_条件設定」について解説しています。

必要に応じて、対象マニュアルをご確認ください。


条件設定


KPIの集計方法を設定する場所になります。

商談数、受注金額、平均受注単価、ユニークな取引先数、最大値、最小値、受注率など

複数の条件を組み合わせていくことで、自由度の高い集計が実現できます。

最初は以下の3W1Hを意識し、商談数のようなシンプルなKPIを作りながら

KPI設定③の集計設定を理解していただけますと幸いです。

3W1H

意識すること

What

(何の)

どのオブジェクトから集計するか

「取引先」 

「商談」 

「ToDo」

Who

(誰の)

誰の数字として割り振るか

「商談の所有者」 

「商談の作成者」 

「ToDoの割り当て先」

When

(いつ)

どの日付項目を利用するか

「初回商談日」 

「完了予定日」 

「受注日」

How

(どのように)

どのような集計条件なのか

(フィルター条件か)

「フェーズが商談の見極め」 

「商談商品がA商品を含む」 

「リードソースが引き合い」


設定の種類


集計設定は以下の6つございます。

番号

設定内容

説明

集計方法

集計方法の選択。

ユーザーの紐づけ方法

ユーザー項目との紐づけをするの選択。

ユーザー項目

どのユーザー項目をベースに集計をするかの選択。

期間項目

どの日付項目をベースに期間集計をするかの選択。

集計条件

レコードの絞り込みの設定。

高度なフィルタ条件

OR条件やグループ条件の設定。


①集計方法


集計方法は以下の7つになります。

それぞれの適した集計方法をご選択ください。

集計方法

説明

レコード数

レコードのカウント

取引先数

商談数

受注数

架電数

アポ獲得数

メール送付数

合計

選択した項目(※1)に含まれる値の
合計を集計

受注金額

平均

選択した項目に含まれる値の
平均値を集計

平均受注金額

ユニークな値の数

選択した項目の値の

ユニークカウント

ユニークな取引先数

最大

選択した項目に含まれる値の

最大値を集計

最大受注金額

最小

選択した項目に含まれる値の

最小値を集計

最小受注金額

カスタム

SQLの集計関数を書くことで自由な集計

Postgre SQLを利用しています。

受注率

リードタイム

ヨミ金額

※1

SalesforceやKintoneでは項目、HusSpotではプロパティ、その他では、フィールドやカラムなどと表現されますが、同じものを示しているという理解で問題ございません。

集計項目

集計方法で「合計・平均・ユニークの値 ・最大・最小」を選択した場合は

以下のように集計項目が表示されます。

合計・平均・最大・最小の場合は、数値型の項目

ユニークな値は、テキスト型、日付型、数値型、真偽値(チェックボックス)などの項目を選択できます。

データ型

内容

テキスト型

文字、数字、または記号を

任意の組み合わせが入力できます

取引先名

商談名

所有者

フェーズ

数値型

任意の数値を入力できます。

合計
従業員人数

日付型

任意の日付を入力できます

(YYYY-MM-DD)

初回商談日
完了予定日

ネクストアクション日

真偽値

チェックボックスをオンにして、レコードの属性が

True や False であることを示すことができます

ターゲット

ヒアリング

ブラックリスト

※他にもデータがの種類はございますが、詳細を確認したい方は以下をご確認ください。

 Salesforceの公式マニュアル:カスタム項目のデータ型

 HubSpotの公式マニュアル:HubSpotのプロパティーフィールドのタイプ

 Kintoneの公式マニュアル:フィールドの形式

カスタム

SQLを利用することで、より複雑な集計をすることができます。

受注率や、リードタイム、ヨミ金額などKPIで利用します。

こちらの対象は、SQLの知識がある方、SQLを学習中の方になります。

SQLについて詳しく学習したい方は、以下のご参考にお願い致します。

PostgreSQLの参考サイト(Google検索でPostgre SQL 入門の検索結果より)

カスタムの利用方法

カスタムで利用するのは以下の3つの項目と、

以下のコードを記載する場所になります。

種類

内容内容

項目

SQLで利用するオブジェクトの

任意の項目を選択できます。

確度

金額

フェーズ

移行日

関数

SQLで利用できる関数を

選択できます。

カウント:COUNT

合計:SUM

平均:AVG

割合:COUNT(CASE WHEN・・・

最小:MIN

最大:MAX

フォーマット

SQLの構文を整えてくれるボタンです。

コードを記載する場所

SQLを記載する場所です

項目

まず、コードを記載する場所を削除します。

項目を選択すると、KPIで選択しているオブジェクトの項目が表示されます。

この中から、利用する項目を選択します。

今回は、商談の金額を選択します。

すると、以下のように商談の金額の項目のAPI参照名が入ります。

上記の分を分解すると以下です。

Salesforce

商談オブジェクト

金額(という項目)

"salesforce

_

"opportunity"

.

"amount"

実際は、以下の2つの様相だけですが、説明上分解しています。

「"salesforce_opportunity"」 「"amount"」の2つの項目になります。

「" "」や「.」含めて、「"オブジェクト"」 「.」 「"項目名"」で1つのセットと思ってください。

しかし、この状態でOKをしても、

以下のように、KPIプレビューでは計算結果は表示されず、エラーマークが出ています。

これは、項目を選択肢だけれになるからです。

ですので、以下のように、関数で囲って利用します。

合計

SUM("salesforce_opportunity"."amount")

平均

AVG("salesforce_opportunity"."amount")

SUM( )の中に商談の金額を入れてあげると以下のように計算されます。

また、以下のように、0.5を掛けてあげるといったようなことをすると計算結果は変わります。

このようにSQLの関数を利用して計算させることができるのかカスタムになります。

よりカスタムについて学習したい方は以下のマニュアルをご確認ください。


②ユーザーの紐づけ方法


集計する数字は、「誰の」ものなのかを決めるための設定です。

この設定は、次のユーザー項目の設定に関連しますので合わせて理解してください。

ユーザーの紐づけ方法は以下の3つがあります。

紐づけ方法

内容

IDで紐づけ

ID項目で紐づけます。

SALESCOREの「ID」と

SFAの「ID」を紐づけます。

メールアドレスで紐づけ

テキスト項目で紐づけます。

SALESCOREの「メールアドレス」と

SFAの「テキスト項目に入っているメールアドレス」で紐づけます

名前で紐づけ

テキスト項目で紐づけます。

SALESCOREの「ユーザー名」と

SFAの「テキスト項目に入っているテキスト」で紐づけます。

SALESCOREのID、メールアドレス、ユーザー名とは

SALESCOREのユーザー一覧には、ユーザ名、メールアドレスがあります。

ユーザー名でマウスフォバーをするとIDが表示されます。

一覧にすると下記になります。

この上記の一覧のようなデータがSALESCOREの裏側に保存されています。

これが以下のように紐づく形になります。

紐づけ方法

SALESCOREの項目

SFAの項目

IDで紐づけ

ユーザーID

ID項目

項目名:作成者

値:ユーザーID

メールアドレスで紐づけ

email

テキスト項目

項目名:メールアドレス

名前で紐づけ

name

テキスト項目

項目名:氏名

値:岩田 恵

注意事項

メールアドレスで紐づけ、名前で紐づけの場合は、完全一致する必要があります。

例えば、名前で紐づけの時に

  • SALESCORE上では「岩田 恵」で登録

  • SFA上では「岩田 恵」で登録

この場合は、姓名の間が「半角」と「全角」で分かれているため別物と扱われます。

SALESCOREのユーザー名を編集するか、SFAを修正するかの対応が必要です。

SALESCOREのユーザー名を変更する場合は、下記のマニュアルをご確認ください。

基本的には、「IDで紐づけ」で問題ございませんが

Kintoneと連携している場合は、「名前で紐づけ」をご利用ください。


③ユーザー項目


②ユーザーの紐づけ方法に合わせて、どの項目を利用するかを選択してください。

ダッシュボードで、任意の数字をユーザごとの集計を行う場合に利用します。

なお、ユーザを紐づけないKPI(例:全体の数字)の場合設定不要です。

紐づけ方法

SALESCOREの項目

SFAの項目

IDで紐づけ

ユーザーID

ID項目

項目名:作成者

値:ユーザーID

メールアドレスで紐づけ

email

テキスト項目

項目名:メールアドレス

名前で紐づけ

name

テキスト項目

項目名:氏名

値:岩田 恵

IDで紐づけで選べる項目の例(連携中のSFAの項目に依存します)

メールアドレスで紐づけの例(連携中のSFAの項目に依存します)

名前で紐づけの例(連携中のSFAの項目に依存します)

上記の画像は、商談オブジェクトのみ表示されていますが、これはKPI設定②のオブジェクトで選択されているためです。

以下のように関連付けするオブジェクトを選択することで

取引先オブジェクトにある項目を選択することができるようになります。


④期間項目


以下のダッシュボード上で変更できる期間に連動する日付項目を選択してください。

なお、期間集計をしないKPIの場合(例:全期間のKPI)は設定不要です。

選択できるのは、日付項目だけになります。

例えば、商談に以下の日付があるとします。

商談名

作成日

案件化日

完了予定日

最終更新日

A商談

2024/09/01

未入力

2025/01/01

2024/09/01

B商談

2024/08/01

2024/09/01

2024/11/01

2024/09/01

ダッシュボードの期間を「今月」にした時に、どの日付と連動させるのかを考えてください。

なお、ダッシュボードの「今月」は現時点の日付が対象になります。

本マニュアルを作成している、2024/09/13の今月は「2024/09/01~2024/09/30」に含まれます。

ですので、

「作成日」を期間項目に選んだ場合は以下になります。

商談名

作成日

ダッシュボードの表示対象

A商談

2024/09/01

対象

B商談

2024/08/01

-

「案件化日」を期間項目に選んだ場合

商談名

案件化日

ダッシュボードの表示対象

A商談

未入力

-

B商談

2024/09/01

対象

「完了予定日」を期間項目に選んだ場合

商談名

完了予定日

ダッシュボードの表示対象

A商談

2025/01/01

-

B商談

2024/11/01

-

「最終更新日」を期間項目に選んだ場合

商談名

最終更新日

ダッシュボードの表示対象

A商談

2024/09/01

対象

B商談

2024/09/01

対象

上記のように2件の商談だったとしても、集計する期間によって集計結果が異なります。

期間項目

商談数

作成日

1

案件化日

1

完了予定日

-

最終更新日

2

ダッシュボードで見たい商談数というKPIがあった場合に…

  • 今月、作成された商談数が見たいのか

  • 今月、案件化された商談数が見たいのか

  • 今月、完了予定の商談数が見たいのか

  • 今月、更新された商談数が見たいのか

を意識して、期間項目の設定をお願い致します。


➄集計条件


レコードの絞り込みを行うことが可能です。

例えば、

商談のフェーズが「00_商談のみきわめ」の商談数を見たい。

など、Excelやスプレッドシートで行えるフィルタの機能になります。

条件を追加するをクリックすると、以下のように

「絞り込み項目」 「条件」 「条件の値」の3つの項目が表示されます。

「商談のフェーズが「00_商談のみきわめ」の商談数を見たい」

3つ項目に当てはめると以下の分解できます。

絞り込み項目

条件

条件の値

フェーズ

等しい

00_商談の見極め

これを実現するために、1つ1つ選んでいきます。

絞り込み項目をクリックすると以下のような画面が表示されます。

KPI設定②で集計のベースとなるオブジェクトで選んだオブジェクトの項目が表示されます。

検索窓で利用する項目名を検索してください。

今回は「フェーズ」で検索し、対象の項目で「選択」をクリックしてください。

フェーズを選択すると以下のようになります。

次に条件を選択します。

絞り込み項目で選んだ項目の種類によって表示される条件は異なります。

今回は「等しい」を選択します。

最後に条件の値を選択あるいは入力します。

絞り込み項目の種類と、選択した種類によって条件の値が選択か入力で分かれます。

今回は、選択式のため、「00_商談のみきわめ」を選択します。

以下のように設定できましたら完了です。

次へをクリックして、KPI設定④に移動してください。

また、条件や条件の値など、より詳細に確認したい場合は下記マニュアルをご参考ください。


⑥高度なフィルタ条件


集計条件でOR条件などを設定したい際にONにしてください。

高度なフィルタをオンにしていないデフォルトの状況は「and」条件になっています。

利用するケースは A and ( B or C ) といったような絞り込みをしたい時に利用します。

高度なフィルタ条件をオンにすると以下のように「グループを追加」が表示されます。

この状態で、条件の追加をクリックすると下記のようになります。

条件と条件の間に「AND条件」と表示されています。

これが A and B の状態です

A or Bにしたい場合は、AND条件をクリックすることでOR条件に変更可能です。

グループを追加すると以下のようになります。

今が A and ( ) の状態です

条件を追加すると、以下のようになります。

今が A and ( B ) の状態です。

ですので、これを利用しながらフィルタ条件を設定すると

以下のような A and ( B or C ) を作ることができます。

より詳細に確認したい場合は下記マニュアルをご参考ください。


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