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概要
フェーズの追加/削除などフェーズ設定を見直した後、ファネル分析レポートの結果がどのように変化するかをご紹介します。案件維持率・次フェーズ進捗率・最終フェーズ到達率ごとに、追加/削除した場合のレポートの変化をそれぞれ確認しましょう。
適切なフェーズ設計についてはこちらをご参照ください。
検証条件
追加/削除のいずれの場合も、「対象案件 > すべて、比較対象 >なし 」とします
追加の場合は、フェーズを追加する前後での変化を比較します
削除の場合は、削除対象フェーズにある案件を移行し、フェーズを削除する前後での変化を比較します
前提
ファネル分析レポートでのそれぞれのグラフはこのような計算式となります。
案件維持率:フェーズ(n番目)に存在・通過した案件数 ÷ 実行フェーズに存在・通過した総案件数
次フェーズ進捗率: フェーズ(n+1番目)に存在・通過した案件数 ÷ フェーズ(n番目)に存在・通過した案件数
最終フェーズ到達率:最終フェーズに存在する案件数 ÷ フェーズ(n番目)に存在・通過した案件数
詳しい計算式はこちらをご参照ください。
追加した場合
フェーズを追加した時点では、新規追加フェーズには次のフェーズ(右隣、n+1番目)と同じ値があるものとして集計されます。
<案件維持率>
新規追加フェーズ(n番目)の案件維持率は次のフェーズ(右隣、n+1番目)と同率となります。フェーズが追加されても、総案件数に変化はないため、既存フェーズの案件維持率に変化はありません。
↓
<次フェーズ進捗率>
新規追加フェーズ(n番目)の案件数=次のフェーズ(右隣、n+1番目)の案件数とみなすため、新規追加フェーズの次フェーズ進捗率は100%となります。そのほかのフェーズは案件数に変化がないため、数値にも変化はありません。
↓
<最終フェーズ到達率>
新規追加フェーズ(n番目)の案件数=次のフェーズ(右隣、n+1番目)の案件数のため、最終フェーズ到達率は同率となります。既存フェーズや、最終フェーズについては、案件数に変化がないため、数値に変化はありません。
↓
削除した場合
フェーズを削除するためには、削除対象のフェーズ(n番目)の案件をすべて他のフェーズに移行する必要があります。実行フェーズ内での移行と最終フェーズへの移行ではレポートの変化が異なります。なお、削除対象フェーズの案件をすべて停止フェーズに移行した場合にはレポートに変化はありません。
1. 実行フェーズ内で移行した場合
削除対象のフェーズ(n番目)にある案件を実行フェーズ内に案件を移行した場合、それぞれ存在・通過した案件数は下記となります。
・前フェーズ(左側、n-1番目)に移行した場合:前フェーズの案件数は変化しません
・次フェーズ(右側、n+1番目)に移行した場合:次フェーズの案件数=案件移行前の削除対象のフェーズの案件数となります
・ふたつ先以降(n+2番目以降)に移行した場合:次フェーズの案件数=案件移行前の削除対象フェーズの案件数となります。案件が通過・移行されたフェーズには、削除対象フェーズにあった案件数が加算されます
<案件維持率>
・前フェーズに移行した場合:数字に変化なし
・次フェーズ(右側、n+1番目)に移行した場合:案件移行前の削除対象フェーズ(n番目)と同率となる
・ふたつ先以降(n+2番目以降)に移行した場合:次フェーズから移行先フェーズ(右側、n+1番目以降)までの案件維持率が上がり、次フェーズ(右側、n+1番目)は案件移行前の削除対象フェーズ(n番目)と同率となる
※①・②は右隣、③は左隣に移行した場合
↓
<次フェーズ進捗率>
・前フェーズに移行した場合:削除対象フェーズ(n番目)より先のフェーズに進捗した案件が減るため次フェーズ進捗率が下がる
・次フェーズ(右隣、n+1番目)に移行した場合:次フェーズ(右隣、n+1番目)の案件が増えるため次フェーズ進捗率が下がる
・ふたつ先以降(n+2番目以降)に移行した場合:次フェーズから移行先フェーズ(右隣、n+1番目以降)までの案件数が増えるため、移行先(n+2番目以降)よりひとつ前のフェーズまでは次フェーズ進捗率が上がり、移行先フェーズ(n+2番目以降)よりあとの次フェーズ進捗率が下がる
※①・②は右隣、③は左隣に移行した場合
↓
<最終フェーズ到達率>
・前フェーズに移行した場合:数字に変化なし
・次フェーズ(右隣、n+1番目)に移行した場合:案件移行前の削除対象フェーズ(n番目)と同率となる
・ふたつ先以降(n+2番目以降)に移行した場合:次フェーズから移行先のフェーズ(右側、n+1番目以降)までの最終フェーズ到達率が下がり、次フェーズ(右側、n+1番目)は案件移行前の削除対象フェーズ(n番目)と同率となる
※①・②は右隣、③は左隣に移行した場合
↓
2. 最終フェーズに移行した場合
最終フェーズに案件を移行した場合、削除対象フェーズ以降のフェーズはすべて通過したものとみなしてカウントするため、下記となります。
<案件維持率>
削除対象の前フェーズ(n-1番目):変化なし
削除対象の次フェーズ(右隣、n+1番目):案件移行前の削除対象フェーズと同率
削除対象のふたつ先以降のフェーズ(n+2番目以降):案件維持率が上がる
<次フェーズ進捗率>
削除対象の前フェーズ(n-1番目):変化なし
削除対象の次フェーズ(右隣、n+1番目):次フェーズ進捗率が上がる
削除対象のふたつ先以降のフェーズ(n+2番目以降):次フェーズ進捗率が上がる
<最終フェーズ到達率>
すべての最終フェーズ到達率が上がる