このページの目的
ここでは、SALESCOREカスタムオブジェクトについてご案内します。
SALESCOREカスタムオブジェクトとは
SalesforceやkintoneなどのSFAツールにオブジェクトやアプリ、項目を作成するのではなく、SALESCORE上で直接オブジェクトやアプリ、項目を作成できる機能です。
対象のお客様
・SALESCORE SYNCをご契約中で、かつSYNCライセンスをお持ちのお客様
・DataExtension(オプション)が有効化中のお客様
▪️対象かどうかの確認方法 ※権限が「組織管理者」の方のみ確認可能
画面左のサイドバーの「設定」→「組織設定」→契約情報に「SYNC」が含まれているか確認→DataExtensionが「有効」になっているか確認
▪️SALESCOREカスタムオブジェクトが使用可能な場合 ※権限が「組織管理者」の方のみ確認可能
▪️SALESCOREカスタムオブジェクトが使用できない場合 ※権限が「組織管理者」の方のみ確認可能
機能がご利用いただけないお客様で、ご興味をお持ちの場合は、担当のCSまでお気軽にご連絡ください。
利用シーン
・現在、SFAには該当する項目が存在しないが、今後データを収集していきたい場合
・SFAの改修には手間がかかり、新しい項目をすぐに作成できない場合
例)・他の部署への影響が考えられるため、時間をかけて検討する必要がある
・Salesforceのカスタム項目が作成上限に達しており、作成することができない
・システム担当が忙しく、新たに作成を依頼しても対応に1か月以上かかる
→このような場合でも、SALESCOREカスタムオブジェクトを使用すれば、スピーディにオブジェクトや項目を作成・リリースでき、既存のSFAに影響を与えることなく、SALESCORE内にデータの蓄積が可能です。
▪️類似機能:「カスタム項目」について
似た機能として「カスタム項目」という機能があります。
カスタム項目は、特定のシートに対して1列追加し、メモなどを残せる機能です。
ただし、この機能は1つのシートに紐づく仕様のため、別のシートでデータを参照したり、KPIでの集計に使用することはできません。
また、一度列を削除すると、データも一緒に消えてしまう仕様でした。
詳細はこちら:カスタム項目について
SALESCOREカスタムオブジェクト を選ぶ場合
データを複数のシートやKPI、ダッシュボードなどさまざまな場所で利用したい場合に適しています。カスタム項目 を選ぶ場合
一時的にメモを残しておきたい場合に適しています。
作成方法
SALESCOREカスタムオブジェクトは、シートから作成することが可能です。
各項目で「右に一列追加」を選択し、続いて「カスタム」から「オブジェクト」を選択することで、項目を作成できます。
▪️追加できる項目種類
文字列 | 入力できるのは文字数は255文字です。 |
数値 | 数値を入力可能です |
日付 | 日付を入力可能です(YYYY/MM/DD) |
日時 | 日時を入力可能です(YYYY/MM/DD XX:XX:XX) |
真偽値 | チェックボックスです |
整数(Int) | 小数点以下の端数がない数値を入力可能です |
複数選択肢 | 複数選択肢を入力可能です ※単一選択肢の作成はできません(将来対応予定) |
追加で項目を作成したい場合は、紐付けたオブジェクトの項目から「右に一列追加」を選択、新たな項目を作成することが可能です。
※作成したSALESCOREカスタムオブジェクトの項目から新しい項目は追加できないので、ご注意ください。
活用イメージ
▪️別のシートで作成したカスタムオブジェクトを出現させる
先ほどのパートで作成したカスタムオブジェクトを別のシートでも表示させてみます。
下記の写真のように別のシート上でも追加することが可能です。
紐付けたオブジェクトの項目から「右に一列追加」を選択、「関連オブジェクト」から該当のカスタムオブジェクトを選択します。
※オブジェクト名は、「○○_カスタム」(○○はObj名)で固定なのでご注意ください。
追加したいカスタムオブジェクトを選択すると、そのオブジェクトに登録されている項目の一覧が表示されます。
※SFAの項目同様、作成日時、更新日時、作成者、更新者はデフォルトで設定されています。
追加したい項目を選択すると、無事に作成したシートではない別のシートに登録済みのカスタムオブジェクトの項目を追加することができました。
実際に追加した項目にデータを入力して、保存します。
すでに入力しているデータを編集し、更新します。
作成したレコードを削除します。
▪️作成したカスタムオブジェクトでKPIを作成する
※こちらの機能は、SALESCORE VISUALIZEをご契約中のお客様で、かつ「組織管理者」または「現場マネージャー」の権限をお持ちの方のみご利用いただけます。
KPIの新規作成を行います。KPI設定の②:オブジェクトで、集計のベースとなるオブジェクトとして、作成した「商談_カスタム」のSALESCOREカスタムオブジェクトが選択肢に表示されるようになりました。
作成した「商談_カスタム」は商談に紐づいたオブジェクトであるため、集計のベースとなるオブジェクトや関連付けするオブジェクトで「商談」を選択することで、追加で選択できるようになります。
③の条件設定では、集計方法やユーザー項目、期間項目を設定します。
上記内容で保存します。
作成したKPIをダッシュボードに追加します。
無事にダッシュボードに作成したKPIが反映されました!
次に数字をクリックして、モーダル(一覧)を開いてみます。
レコードの詳細を確認することが可能です。
作成した項目を新たにモーダル(一覧)内に追加したい場合は、任意の項目をクリックし、「右に一列追加」を選択することで、項目を追加できます。
紐づいているオブジェクトのモーダル(一覧)からも、作成したカスタムオブジェクトや項目を追加することが可能です。
KPI作成についての詳細を知りたい方は以下をご確認ください。
▪️作成したカスタムオブジェクトを分析軸で利用する
項目に入力した内容を分析軸として活用することが可能です。
例)テスト項目に「新規」「既存」を入力
集計設定から分析軸にカスタムオブジェクトの「テスト」項目を追加します。
分析軸に「テスト」項目の追加ができました!
注意事項
▪️すべてのお客様対象
「SALESCORE SYNC」のご契約があり、SYNCのライセンスがあるユーザー、DataExtension(オプション)が有効の場合のみ作成が可能です。
カスタムオブジェクトは、各オブジェクトに対して1つのみ紐づけて作成されます(例:商談で項目を追加した場合、そのカスタムオブジェクトは商談に紐づきます)。
一度紐づけたオブジェクトに対して、新たにカスタムオブジェクトを作成することはできません(例:商談に紐づくカスタムオブジェクトを複数作成することはできません)。
どのオブジェクトにも紐づかないカスタムオブジェクトを作成することはできません。
オブジェクト名は、「○○_カスタム」(○○はObj名)で固定です。
同じような項目が乱立してしまうのを防ぐため、既に誰かが同じ項目を作成していないかをよく確認し、存在しない場合にのみ新たに作成するようにしましょう。
同じ名称の項目を作成できるため、項目が乱立する可能性があります
一度作成した項目はお客様側で削除することができません(削除希望の場合はCS担当にご依頼ください)
一度設定した項目名はお客様側で変更することができません(変更希望の場合はCS担当にご依頼ください)
一度設定した項目のデータ型はお客様側で変更することができません(変更希望の場合はCS担当にご依頼ください)
ダッシュボードの数値をクリックした際のモーダル(一覧)からはカスタムオブジェクトを作成することはできません。作成はシートからのみ可能です。
※項目の新規作成や編集もモーダル(一覧)からはできません。現状、権限設定がないため、誰でも作成が可能です。
以下の画像をご覧いただくと分かるように、SALESCOREカスタムオブジェクトは2つの機能を同時に利用できる形になります。
①親レコードに紐づけて、複数のレコードを管理したい場合(1対N管理)
(例)商談に紐づく商談商品②親レコードに対してラベリングやメモを記録したい場合(1対1管理)
(例)商談に紐づく商談メモ特に②のケースで、メモを残そうとしたユーザーがメモ項目を追加した場合、すでに複数のレコードが存在している(例:画像では3レコード)状況に気付きます。
その際、違和感を覚えてレコードを削除しようとする可能性があります。しかし、①のケースでは、既に複数のレコードを利用して何らかの管理を行っている可能性があるため、削除すると予期しない影響を与える可能性があります。
▪️CS担当にご依頼いただき、SALESCOREカスタムオブジェクトをご使用中のお客様
過去に作成したSALESCOREカスタムオブジェクトへの項目追加は、今回の機能では対応しておりませんのでご注意ください。項目を追加したい場合は、従来どおり担当のCSまでご連絡ください。
ご使用中のSALESCOREカスタムオブジェクトに紐づけたオブジェクトを作成することはできません。今回の機能では、SFAに存在するオブジェクトのみに紐づけることが可能です。