このマニュアルは、歯科医師の皆様がDentisをスムーズに使いこなせるよう、カルテの基本操作、診療記録、情報共有について分かりやすくまとめたものです。
1. 診療録(カルテ)画面への進み方
患者様の診療を開始するにあたり、まずカルテ画面を開く手順についてご案内します。
Dentisの予定画面で、診療を行う患者様の予約枠をクリックします。
表示されるメニューから [診療録] を選択すると、診療録(カルテ)画面へ移動します。
2. カルテ画面左側(サマリー)の確認
カルテ画面左側には、患者様の診療に関する重要な情報がサマリーとして表示されています。
表示内容
診療情報: 患者様の全体的な診療情報。
口腔情報: 現在の口腔内の状態を入力したり、過去の処置履歴が一覧で憑依表示されます。
補綴関連: 登録済みの補綴物情報の一覧。
診察履歴: これまでの診療録の履歴一覧。
P検査一覧: 過去の歯周検査結果の一覧。
ファイル一覧: 患者様に関連する画像や文書ファイルの一覧
アクティビティ: 時系列で患者様に関する予約情報や画像などが一覧で表示されます。
【💡補足】
これらの項目から詳細な情報を確認画面と、カルテ入力画面を切り分けて確認でき、患者様に関する情報を素早く把握する際に役立ちます。
3. 口腔内情報(カルテ入力)
カルテ画面左側の口腔内情報セクションで、欠損や補綴物などの情報を登録・管理する方法をご案内します。
詳細は「口腔情報を登録・編集する」をご参照ください。
欠損の登録
※この後のカルテ入力に影響しますため、欠損は必ずご登録ください。口腔情報左手の状態から「欠損」を選びます。
該当部位を選択し、[登録] します。
充填の登録
口腔情報左手の補綴物から「充填」を選びます。
該当部位を選択し、[登録] します。
インレーの登録
口腔情報左手の補綴物から「インレー」を選びます。
該当部位を選択し、[登録] します。
クラウンの登録
口腔情報左手の補綴物管理から「クラウン」を選びます。
該当部位を選択し、[登録] します。
ブリッジの登録
口腔情報左手の補綴物管理から「ブリッジ」を選びます。
欠損を含む該当部位を選択後、支台歯(画面左上の「○」)を選択入力し、[登録] します。
誤って補綴物を登録してしまった場合の削除方法
補綴物の一覧より該当の補綴物を選択し
補綴物管理画面の左下にある [削除]ボタンを押します。
詳細は補綴物一覧に補綴物を登録・編集するをご参照ください。
4. 初再診設定(カルテ入力の開始)
診療を開始する際の、初再診情報の登録方法についてご案内します。
[診療種別] を選択します。(例:外来の場合、[外来])
[保険組み合わせ] で、患者様の保険・公費を診療録に適用します。(詳細:保険組み合わせを確認)
[初再診] で、「初診」か「再診」を選択します。
必要に応じて、該当する加算項目にチェックをつけます。
全ての入力が終わったら [設定] ボタンを押します。
【💡補足】
他社レセコンからDentisに切り替えた場合、既存患者様の診療開始日が正しく設定されているか、必ずご確認ください。
※正しく設定がされていないと、処置入力に影響する場合がございます。
※[保険組み合わせ]を必ず確認し、保険・公費の選択漏れにご注意ください。保険なしになってしまう場合は保険証が登録されていないため、先に保険証の登録を行ってください。
5. カルテ作成(診療内容の入力)
実際の診療内容をカルテに記録する手順です。一般的な診療内容の登録方法についてご案内します。
1.処置入力
初再診設定後、部位と傷病名を選択します。(詳細:傷病名部位入力・編集)
SOAP を入力します。(詳細:SOAP入力)
傷病名部位を登録する際は、 [傷病名部位を追加] をクリックし、[新規追加] から登録します。
[治療計画] から該当する処置を選択し、必要な処置にチェックがついていることを確認したら [一括登録] をクリックします。
[セット処置]にない処置を入力する場合は、[処置]の項目から検索のうえ、個別に入力を行います。
2.処方入力
処置入力画面から [処方] をクリックします。
事前に設定した処方のセットを選択します。
セットのに登録がない場合は [個別処方] をクリックし、処方、分類、用法、容量を選択し [登録] します。
処置の入力が完了後、右下の [完了]をクリックしカルテを保存します。
【💡補足】
保険診療と自費診療で別々に会計したい場合は、自費カルテを別途作成します。
詳細な操作はヘルプコンテンツ「保険・自費で別々に会計したい」をご参照ください。
6. 申し送り機能
受付スタッフや他のスタッフとの予約に関する連携をスムーズにするための機能です。
申し送り画面にて、次回のご予約に関する情報を選択し [保存] します。
次回の申し送り事項を記載すると、記載した内容が予定画面の次回予約へ自動的に引き継がれます。
【💡補足】
これにより、受付スタッフは患者様の次回予約時や来院時に必要な情報を事前に確認でき、スムーズな連携が可能になります。
カルテ入力時によくあるご質問
他社レセコンからDentisへ切り替えをされた先生方からよくいただくカルテ操作に関するご質問と、その解決方法をまとめました。実稼働前に操作を練習いただければ幸いです。
Q1. 再診の患者様なのに、歯管が100点で算定されない。なぜでしょうか?
A1.「診療開始日」をご確認ください。診療録データの移行をされていない場合や、利用開始前月に初診を算定された患者などは「診療開始日」が正しくないケースがあります。「診療開始日」を手動で登録いただくと、歯管の点数(長期管理加算含む)が正しく算定されるようになります。
解決操作方法:初再診設定画面で、【前回診療年月日】を正しい日付に修正してください。
Q2. 歯周病治療の進捗について、SPTから始めたいのですが、どのように設定すればよいですか?
A2. Dentisでは、初めて治療計画を利用される際、治療の「スタート位置」から選択する操作感になっています。すでに治療が進んでいる場合は、その進捗に合わせて開始位置を変更する必要があります(詳細:治療計画から処置を入力したい)
Q3. クラウンセットをしたいが、うまく入らない。なぜでしょうか?
A3. Dentisで補綴物をセットするには、先に補綴物情報を登録しておく必要があります。あらかじめ登録がないと、セット時に「印象済みの補綴物がない」ため、エラーが表示されます。
解決方法:Dentisで事前に印象済みの補綴物情報を登録した上で、セットを行ってください。(詳細:印象済みの補綴物をセットする方法)
Q4. Dentisを利用開始をする際に、練習しておいた方が良い操作はありますか?
A4. 基本的な操作に加え、下記の操作を事前に練習していただくと、本稼働時にスムーズに業務を進めることができます。
処置入力方法の詳細はそれぞれ下記も併せてご参照ください。
Q5.歯式は登録が必要ですか?
A5. 口腔情報は必ず登録が必要です。また、傷病名については過去のデータが登録済み傷病として選択できますが、「治ゆ」の傷病名も表示されます。(詳細:口腔情報を登録・編集する)
Q6.SCブロックやSRPの情報が表示されないのはなぜですか?
A6.診療録データからは実施部位の情報が取り込めないため、過去のカルテを確認しながら手動でご入力ください。
このマニュアルは基本的な操作に絞ってご案内を行なっております。 ご不明な点や、より詳しい操作方法は、Dentisのヘルプコンテンツをご検索ください。